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カテゴリ:映画/演劇
有楽町の日生劇場へ、ジキルとハイド見に行ってきました。
鹿賀 丈史主演が目当て。 歌声にくらくらした~。すごいなぁ~。すごいパワーです。 ジキルとハイドの物語自体は、子供の頃に抜粋を読んでいるのですが、オトナになるにつれ、悪のハイドの方がカッコイイと思うようになっていっちゃうのですね。実際、加賀さんもジキル博士の時より、ハイドの方が素敵だし魅力的に演じていると思う。ジキル博士の、ちょっとオドオドしたオタクっぽい喋り方とか・・・。たぶんそうなんだろうなぁ。 秘密の薬を飲むまでが、ちょっと長いかなぁ。もちょっと早く飲んでくれまいか・・・などと思いながら、ちょっとウトウト・・・。で。加賀さんの歌声に起こされるというていたらく。 19世紀末に書かれたこの物語は、それまでのヴィクトリア時代の矛盾を内包したテーマで、建前と本音が対立する存在として描かれ、それが一人の人間の人格として具現する、というイメージで現れる。 ジキルが善・ハイドが悪 なのだけれど、ジキル博士が意外に普通の人なので、どちらかというと抑圧されて屈折した自分自身・・・なのかなぁ。 婚約者のエマ(あ、エマってコレか!)が、完璧なまでに天使のようなヒロインで、「アンタさぁ、ホントに博士に何が起きたのか理解してんの?」と、ルーシーになって毒づいたりしたくなったりして。ルーシーは哀れで一途で、実に可哀相で良かったなぁ・・・。19世紀のどん底娼婦らしい、身の程を知り尽くした切なさが泣ける~。 ヴィクトリアンは好きなのですが、あの下層貧民街を見るたびに、ものすごく嫌~な気持ちになるんですよ。なんだかなぁ。悪夢の中みたいな気分になる。気持ち悪い・・・苛々する・・・。 ミュージカルの部隊で見てても、なんだかソワソワして落ち着かなかった。やだなぁ。バースの裏街歩いてるみたいな気分。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年12月09日 18時02分36秒
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