とまり木・荒野より471
秋の夜 とまり木で聴く 八代亜紀東京には学生時代に通っていたお店がまだあって上京した時にそのお店に顔を出すのが楽しみのひとつでもあります昨夜もそのお店に行ってみましたママは相変わらず綺麗で お店もいつものように混んでいました昔話をしていると当時そのお店で働いていた「さっちゃん」という歌手を目指して九州から出てきてみんなのアイドル的な女の子の話になり ママが電話したらさっちゃんがお店に来てくれましたそれなりに年を重ねていましたが 昔のさっちゃんがタイムスリップしたようにまた現れたのでしたさっちゃんは一度結婚して 二人の子供がいて離婚したこと子供とうまくいっていないこといなかの母親が施設に入っていて毎月たくさんのお金を送っていること自分も昨年乳癌の手術をしたことなど不幸話を明るく話し 八代亜紀の歌を気持ち良さそうに何曲か歌って先に帰りましたさっちゃんが帰った後でママが「昔さっちゃんはあなたのことが好きだったのよ」と言いました妻に言えない小さな秘密がまたひとつ増えました恋のあぜ道 歩いて来たわ風もみました 雪もみました心の地獄を さまよいいながらほのかに燃やす 真実の灯ひとつに すがってる愛することしかできないわできない私八代亜紀・愛ひとすじ共感いただけましたらクリックをお願いします