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元気……出さなくっちゃ!
ということで、寝る前に、言葉集。 人生での経験とはそれをバネにして成長するための 教訓なの。 だから、ほんとうにひどい出来事なんてないわ。 (スーザン・サマーズ) 涙で目が洗えるほど泣いた女は、視野が広くなるの。 (ドロシー・ディックス) 今日この日をありがたく思えれば十分だわ。 それは誰にもできること。 (ローナ・ルフト) 自分にもっとやさしくなってもいいのよ。 (アドリエンヌ・リッチ) 活発に動いているときには心を平静に保ち、 休息しているときには心を活動させておきなさい。 (インディラ・ガンジー) 常に情熱を保ち続ける人生をおくりなさい。 (フローレンス・ナイチンゲール) 傑作には、一種独特のシンプルさがあるものです。 (バージニア・ウルフ) 自分の中に、決して涸れることのない泉がある。 (パールバック) 大きな目標があるのに、 小さなことにこだわるのは愚かです。 (ヘレン・ケラー) 大事なのは今までのあなたじゃなく、これからのあなた。 (エラ・フィッツジェラルド) 『とびきり聡明な女たち――英知の言葉100年』(大和書房)より。 明日も、歩こう。 ―――――――――――――――――― 朝、寝坊してしまって娘の幼稚園のバスの時間に遅れてしまったので、車で送っていく。帰り、甲州街道を走っていたら、ビュウッと強い風が吹いてきて、目の前のいちょう並木がいっせいに葉を吹き飛ばした。いちょうの一葉一葉が朝の光を照り返し、後から後からキラキラと降り注いで、金色の吹雪のなかに身を置いているようだった。 ここはどこ? もしかして、天国? 瞬間、うそみたいだけど、頭のなかをグレゴリオ賛歌が響いてきた。 敬虔な、厳かな気持ちが胸にこみ上げてくる。 ふと浮かんだ言葉、「運命」。 私が尊敬してやまないタロットの図像研究家、伊泉龍一先生は、いつかの講義で、「運命はあると思いますか?」と問いかけた。「あるともないともいえませんよね。確かめようがないですよね」 「たとえば、バレリーナを夢見る少女がいたとして、ある事故をきっかけに夢をあきらめなくてはいけなくなった。入院生活を通して出会いがあり、結婚をし、今までとまったく違う自分の新しい夢を見つけたとしたら、その事故は彼女にとってどういうできごとだったと思いますか?」 「後になって、『ああ、あれは運命だった』と思えるその気持ち。不運も幸運も、いいことも、そうでないことも、すべての出来事や出会いが、自分のなかで見事につながったときに感じるえもいわれぬ感触――それが、『運命の環』の札なのです。運命のあるなしじゃなくて、自分のなかのハッとする気づき。それこそが生きていくことの醍醐味なのではないでしょうか」 夢をみて計画を立てて努力して何かを実現していく。私はそういうのが好き。だけど、どんなにしっかりと計画して努力を積み重ねたつもりでいても、ときに、唐突に思いもかけないできごとが起こり、思いもかけない場所に連れ去られる。 何もかも、一気に飛び越えて、いるはずのない場所に、出会うはずのない人といる。そういうのを、なんといったらいいのだろう。 また、思念は飛んで、昨日観た映画「ロゼッタ」を思う。 焦って這いずり回って必死で求めて、求めて。ついに抱えている荷物が重すぎて転んでしまう。ああもう立ち上がれない。もう限界だ。 みじめな気持ちと絶望で心がいっぱいになったその瞬間――差し伸べられる、温かな手。 大丈夫、世の中は優しさに満ちている。美しさがあふれている。なにが起こっても、起こらなくても。ありがとう、ありがとう、ありがとう。すべてに。 今日はいったいどうしたというのだろう。涙が出るほどに人生がいとおしい。 いちょうの葉が降りしきるこの朝の情景をいつまでも覚えていよう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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