2005/01/17(月)15:36
好きなゲームでプレイする
痛くて何もできず横になっていたとき、気をまぎらわすためにビデオの一気見をした。
『白い巨塔』、唐沢と江口の「新」のほう。
なんだかまだ心に余韻が残っている。
(ちきしょー、いっぱい泣いちゃったぜ)
前半部、主人公財前五郎が大学病院の第一外科助教授から教授になろうと
燃えるような執念を燃やすさまには、最初はアホやなあと思ったが、いつしか
すっかり感情移入。
・・・後半、医療過誤訴訟になるあたりからは患者側を応援してしまったけど。
『白い巨塔』には、命や医療の問題、人間の業や師弟愛など、
実にいろいろな深いテーマが描かれている。それぞれについてあえて触れないけど、
組織の様子にはちょっと既視感。どこか、うちの会社に似てるんだもん。
まあ、ダメな組織というのは、どこもみんな似たりよったりなのかもしれない。
人事あり、ポスト争いあり、嫉妬あり、情実あり、根回しあり、友情あり、戦略あり、
もちろん仕事が評価される部分もあり。
で、思う。
きっと世の中、いたるところでみんなこんなふうに競争してて、
財前のようにポストを狙って立ち回っているひとや、
ほりえもんのように「稼ぐが勝ち」とガンガン稼いでいるひとが
いっぱいいるんだろうなあ。
でも、もちょっと考えてみると、
私は医学部の教授になりたいと思ったことは一度もないし、
「稼ぐが勝ち」とは、もっと思わないんだよね。
みてるぶんには楽しいけどさ。
そ。
競争競争といったって、みんなそれぞれのゲームを、それぞれのフィールド(組織など)で、
それぞれのルールでプレイしているだけ。
ゲームには無数に種類があって、ルールもいろいろ。
「○点を入れたら勝ち」というのもあれば、ドッジボールのように、
「生き残ったら(逃げ切ったら)勝ち」というのもある。
しりとりみたいに、「ん」のつく言葉を言ちゃったらダメ、とかね(笑)。
仲のいい上司に言われた。
「君も僕も、私立文系でしょ。全科目で勝負しようとしなくていいじゃん」
好きで得意なゲームでプレイすればいい。
なければ、探すか、つくっちゃうって手もある。
プレイも、プレイ(勝負)から、プレイ(遊び)まで、いろいろあるしね。
いつのまにか、『白い巨塔』からずれてしまったぞ。
まあ、組織って、アホなルールがあったり
登場人物たちがキャラ立ちしていたりするほど、
観察しているぶんには、おもしろくてエキサイティングなんだよね。