2015/02/19(木)02:51
経営者や上級管理職ほどサイコパスの割合が高くなる傾向。サイコパスの多い職業トップ10/英研究/
経営者や上級管理職ほどサイコパスの割合が高くなる傾向。サイコパスの多い職業トップ10/英研究/(119) ι 知る ι サイエンス&テクノロジー
サイコパシー(精神病質)傾向があったとしても、同時に高いIQを有する人は、その傾向を巧妙に隠して社会的に高い地位に就くことが可能であり、実際にそういった社会的地位をもっていることが、新たな研究結果によりわかった。
機関誌『Journal of Forensic Psychiatry and Psychology(司法精神医学と法心理学)』に発表された論文によれば、サイコパスの一般人口に占める割合は約1%であるのに対して、企業経営者や上級管理職のなかではその割合が約3%と高くなるという。
論文の筆頭著者であるキャロリン・ベイト氏は、「経営者や管理職にサイコパスが多いのは、知能の高さと関係している」。という仮説を立てた。
40人の学生を対象に行われた今回の研究では、標準的なサイコパスチェックリストの実施に加え、サイコパスに欠如しているとされる共感能力を調べるために、一連の写真を見せながら電気皮膚反応を測定した。その結果、平均よりも高い知能を持つサイコパシー傾向者は、正常なテスト結果が出るように皮膚反応を制御することができた一方で、知能が低いサイコパシー傾向者は、サイコパス特有の皮膚反応を示したという。
「実際にはサイコパス気質がある人が社会的地位のある仕事についている割合は3%よりも高い数値になると考えられます。IQの高いサイコパスなら、巧みに嘘をついて自分の能力や性質をごまかすことができるからです。彼らは人を操ることに長けていて、共感能力に欠如しているわけですから」。とベイト氏は指摘する。
社会的に高い地位にあるサイコパスは、人が一般的に想像する連続殺人鬼や猟奇殺人鬼の顔を持つサイコパスとは異なり、表面的には非常に魅力的かつ知的で、リーダーたる資質を備えているように見える。
ちなみに、『サイコパス 秘められた能力』の著者である英オックスフォード大学の心理学者ケヴィン・ダットンが2012年にイギリスで行った調査によると、サイコパスの多い職業の1位は企業経営者(CEO)だった(2位は弁護士、3位がテレビ・ラジオなどのメディア関係者)となっている。
サイコパスが多い職業トップ10(英国調べ)
1位:最高経営責任者(CEO)
2位:弁護士
3位:メディア(テレビ/ラジオ)
4位:販売員
5位:外科医
6位:ジャーナリスト
7位:警察官
8位:聖職者
9位:シェフ
10位:公務員
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