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静かなる男が、力いっぱいこぶしを突き上げ、勝利の雄叫びを挙げた。
03年全米オープン王者、ジム・フューリック(米)が、昨年の雪辱を果たした。 米ツアー、ワコビア選手権最終ラウンド(現地時間7日、ノースカロライナ州シャーロット、クエールハローC)は激しい雨のため、 最終組のスタート前に2度、競技が中断する難しいコンディションとなった。 だが、フューリックにとってここは、昨年プレーオフを4ホール戦った末、 ビジェイ・シン(フィジー)に敗れた悔しさが残る大会。 それだけに今年こそ、の思いは強かった。 第3ラウンドを終えて単独首位に立ったフューリックは途中、トレバー・イメルマン(南ア)にリードを許しながらも、 最終的に通算12アンダーで並び、再びプレーオフに勝負をゆだねた。 プレーオフ1ホール目の18番。 右ラフからレイアップしたイメルマンに対し、フューリックは右のバンカーから3Iでグリーンを狙いわずかにショート。 だが、アドバンテージは十分だ。 3打目勝負に出たイメルマンはグリーンをとらえられず、ボールはフューリックより手前に落ちた。 その後、ウェッジで4打目を入れに行ったイメルマンだが叶わず、パターで打ったフューリックの3打目はカップを1メートルオーバー。 この下りのパーパットをキッチリ沈め、右手こぶしを天高く突き上げて勝負を決めた。 タイガー・ウッズ(米)がデビュー当時キャディを務めた名物男、通称“フラッフ”がバッグを担ぐフューリックは「フラッフの読みは完璧だった。その通りに打ててよかったよ」と満面の笑み。 途中、イメルマンにリードされた時にも「ポジティブにプレーすることを心がけた」と勝因を語った。 一方、米ツアー初優勝を逃したイメルマンは「それでも米ツアーでの自己ベストだから」と語り、何とか前向きになろうとしていた。 4打差3位にはアダム・スコット(豪)がつけ、前日2位タイで逆転Vを狙ったレティーフ・グーセン(南ア)は、 最終ホールでクリークに3回入れる“9”の大叩きを演じて通算5アンダー10位タイ。 マスターズ王者、フィル・ミケルソン(米)は通算2オーバー35位タイ、アーニー・エルス(南ア)は通算3オーバーで、ディフェンディング・チャンピオンのシンとともに38位タイに終わっている。 一方、5打差ながら8位タイと好位置につけていた丸山茂樹だが、2バーディ、8ボギーの78を叩いて通算イーブンパー。 26位タイで大会を終えた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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