2005/11/24(木)17:23
紫芋の大学芋モドキ
フランスには「悪魔のコンポート」というおやつがあります。
コンデスミルク・スキムミルク・アーモンドパウダーなどの粉類を使ったりんごとキャラメルのお菓子です。
あまりにハイカロリーであるのについつい食べてしまうことからこの名前がつけられたそうです。
大学芋はそれと同様に悪魔の食べ物です。
サツマイモ(でんぷん質。しかも甘い)を揚げて(脂質)、なおかつ砂糖で絡める(糖質)。
バカにしてるんか?オラ。
そりゃあれか?
アップルパイにアイスのせてメープルシロップかけるくらいのものか?
しかもアイスがバニラじゃなくてキャラメルナッツだったりするのか?
ポテトチップにマヨネーズかけてくうのか?
そんな大学芋、わが実家ではおやつとしてではなく、おかずとして食卓に出ました。
バカにしてんのか?オラ。
ある日私は食事担当の祖母に言いました。
「あんな甘くて硬いものはおかずではない。かりんとうと同じでおやつだ」と。
だが、ピーナッツ味噌をご飯に載せて飯を食らう祖母(&姉)には通じません。
ピーナッツ味噌。味噌というより蜂蜜。
めげずに「とにかく甘いんだ。で、とにかく硬いんだ」としつこくしつこく文句を言ったらなんとか改善されました。
それがこの「大学芋モドキ」。
作り方はそう大学芋とは変わりません。
コーティングパリパリ系や、はちみつねばねば系がお好きな方にはお勧めしません。みたらし団子が好きな人向けです。
用意するもの。
○芋1~2本(今回は小ぶりの紫芋を2本つかいました)
○砂糖大匙2~5(それはもうお好みで)
○水あめ大匙1弱(今回なかったのでカキ氷のシロップつかっちゃいました、水あめ系を入れるとツヤが出ます)
○醤油大匙1
○酢小さじ1~2(お好みで)
○ゴマ(今回は紫芋だったので白ゴマを。普通は黒ゴマの方が綺麗かも)
○水50ccくらい
○水溶き片栗粉(今回は溶かさず使える片栗粉「とろみちゃん」を使用)
1.芋を乱切り、水にさらす。灰汁を抜くためですね。
2.油を160~170に熱し、水気を切って拭いた芋を串をさしてすんなり通るまで揚げる。温度が高いとこげるし、低いと崩れますのでご注意を。
3.鍋にゴマ・片栗粉以外の残りの材料を入れて火にかける。
4.トロっとしてきたら火を止め味見。味が薄かったら更に火を入れてもいいし、材料を足しても可。ネバネバしてたらそのまま、サラっとしてたら水溶き片栗粉を入れて火にかけ、粘度をお好みのままに調節してください。
5.揚げておいた芋を鍋にいれ、お好みで炒りゴマをかけて完成~。
通常の大学芋は揚げたてでないと作れないのですが、
これは揚げてちょい置いて冷めた芋でも平気です(絡みは悪いけど)。
冷めても硬くならないので、ちょっとした副菜としてもいかがか。