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ミニバラ写真館

ミニバラ写真館

香り(分類)

2012.5.20
バラの香りの本
バラの香りの本

 久し振りに引っ張り出して、ばらに贈る本に添付されている香りの紙を嗅いでみたのですが、もうすっかり香らなくなっていました。発刊されて22年経っていますからね。しっかりとラップでくるんでおいたのですが、持たなかったようです。

 お土産に買ったものとは、バラの香り分類7種類を、色づけした粒に浸みこませたロフィックビーンズと言うものです。

バラの香りビーンズ
バラの香りビーンズ

 バラの香りの分類は皆さん御承知のように次の7種類に分けられています。
  ダマスククラシック (ロサダマスセナ
  ダマスクモダン   (パパメイアン
  ティー       (レディヒリンドン
  フルーティー    (ダブルデライト
  スパイシー     (ハマナシ
  ブルー       (ブルームーン
  ミルラ       (グラミスキャッスル

  しかし口で言われてもどんな香りか嗅いでみないと判りません。しかも現代のバラはすべてがその香りをミックスされているので、余計わからなくなるのです。

 ミニバラの香りを表現する時、どんな香りと自信を持って説明できればと、この香りのビーンズを購入したのです。ついでに本を見てその主成分を知りたいと思いました。香りの成分は判っているのが540成分、まだ分かっていない成分が500種類くらいあるそうです。

 香りはその複合で、揮発性の高いものから高温にならないと揮発しない成分まで実に多種多様。現代バラに含まれる香り成分はその混合割合が異なるけれどほぼ同じ成分を保有しているらしいです。

その成分を簡単に表した図が蓬田先生のホームページに記載されていました。

バラのパルファム図
バラのパルファム図

 そして代表的なバラのパルファム図が記載されていました。ここではそのうち香りの高い芳純とパパメイアンのパルファム図を掲載します。

パパメイアンパルファム図
パパメイアンパルファム図

 詳しくお知りになりたい方はこちらを参照してください。

 晴れているときより雨模様で湿度が高いときの方が香りが高く感じられるのはなぜか、とか宇宙に行ったオーバーナイトセンセーションの香りはどうだったのかとか、いろいろ伺って来ました。それを述べると足りませんのでまた機会を見て。

 最後に、このビーンズの香りはどうだったかと言う事ですが、私にはティーとフルーティの香りの違い、ブルーとミルラの香りの違いが判りませんでした。実物の香りなら違いがはっきりわかるのに。やはり実物には敵いませんね。ということでやはり7分類で実物の典型的な香りのバラを1株づつ栽培しようかなと考え始めているところです。

2007.9.30
NHK趣味の園芸10月号にバラの香りの記事が載っていました。
日本ばら会の高木洵子さんが提唱された分類です。
詳しいことは本を読んでいただくとしてその代表品種に興味がありました。

 ダマスクの香   ザダークレディ、パパメイアン、マーガレットメリル、ラフランス
(ミニバラでは少なくヘルメス、ブランコだけです)
 ティーの香     レディヒリンドン、バットオースチン、ガーデンパーティ、ディオラ
 フルーツの香   ホワイトクリスマス、ドウフトボルケ、エブリン、チャールズダーウイン
           (ミニバラの多くはこの系統の香りです。)
 スパイシーな香  ハナマス、ディンティベス、ウインドラッシュ、ウインドラッシュ
 ブルーの香     ブルームーン、ブルーパフューム、ハリーエドランド
           (ミニバラでもブルーの花グラウンブルーなどはこの香りがします)
 ミルラの香     セプタードアイル、セントセシリア、メアリーマグダリン

ダマスク香がわからなかったのですが、パパメイアンの香りといわれればよくわかります。深い濃厚な香りですね。
ティー香は、レディヒリンドンでよく知っています。本当に紅茶の香りです。
フルーツ香は、私が知っているのはホワイトクリスマスくらいです。
スパイシー香は、白花のハマナスということですから確認できます。
ブルーの香は、あの個性あるブルームーンの香りでおなじみです。
ミルラ香は、アニスシードに似た香りと書いてありました。アニスとはせり科の植物でその種には甘い香りがあるそうです。グラミスキャッスルもミルラの香りというので栽培してみましたがこれかなとは思うのですが、はっきりとは区別できませんでした。

 香りの種類がわかればバラやミニバラの栽培ももっと楽しくなりそうですので、これから紹介するときには出来るだけ分類したいと思います。でもバラの香りはほとんどがこの6分類のミックスですので、難しそうですね。例えば粉粧楼。多くの方がお持ちのようですがこれはなんという香りの表現なんでしょうね。

2007.10.8

香りの分類(試案)
バラの香りを基本に、世に言う香りや臭いを分類してみました。

1 フローラル・フルーティー系
 花や果物の香りです。この系統を3つに分けます。フルーティだけですと果物しか思い浮かべませんのでフローラルという言葉も追加してみました。
 (1)甘い香り
     バニラ、バナナ、蜂蜜、クチナシ
 (2)爽やかな香り
     リンゴ、キンモクセイ、サイダー飲料(シトロン)
 (3)柑橘系(バラにはありません)
     ミカン、レモン
2 ハーブ・スパイシー系
 コショウやハーブの一部の香りを入れました。この系統を2つに分けます。スパイシーというとコショウしか思い出しません。
 (1)爽快な香り
     ハッカ、ミント、ニッキ
 (2)刺激的な香り
     コショウ、トウガラシ、
3 ティー系
 紅茶の香りです。紅茶にもまぜものがなされていることが増えてきましたが、もともとの紅茶の香りを基本とします。
4 ダマスク系
 バラ特有の濃厚な香りです。おそらく揮発性が高い成分なのでしょう。これからの気温の低い季節がより濃厚に感じられると思います。
5 ブルー系
  ブルー系のバラが持つ特有の香りです。表現のしようが無い香りですね。
6 ミルラ系
  まだ判りません。白檀の香りなのか、新建材の香りなのか、嗅いでからまた提案します。

 以上がこれまでのバラの香りの6分類といわれていました。しかし、香りにはもっとたくさんあるのですね。それらも続けて分類してみました。
7 フード系
  食べ物が持つ香りです。生物が食べて安心と感じる香りなのだと思います。
  醤油、ソース、パン、コロッケ、ステーキ、カラメル、カレー

8 薬品系
  化学薬品の香りです。自然界には単独では存在せず人間が作り出し、あるいは単体で取り出した香りです。
 ベンゼン、ナフタリン、シンナー、アンモニア

9 警戒系
  自然界で生きるときに、気をつけなければいけない臭いです。2つに分けます。
(1)危険臭 食べるとき、近づくときに気をつけなければならない臭いです。
腐敗臭、どぶ臭、機械油の臭い
(2)動物臭 襲われる危険性が高い、または異質の生物の臭いです。
   獣臭、魚臭

 こうして分類しますと、花の香りは上記6分類の組み合わせで表現できそうです。例えばユリやフリージア、沈丁花などの強香な花は、フローラル・フルーティーの香りの中に刺激性のあるスパイシー系の香りをほんの少量紛れ込ませて、官能性を強調していると思われます。

 爽やかな香りを2つの分野に分けてしまいましたが、一つにまとめられるのか、これでいいのかまだ判りません。線香の匂いもどこに分類すればいいかわかりません。



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