2018/09/26(水)13:00
紙粘土人形 裸婦9
紙粘土(ハーティクレイ)で作っている裸婦人形、9作目です。このポーズも既にある裸婦像のポーズを参考に作りました。元の像はイヤリングを直しているらしいのですが、小さな人形ではそこまで細かく出来ませんので、耳の辺りに手を添えるポーズにしています。
裸婦人形9前
裸婦人形9後ろ
この像の高さは14.5cm。参考にした写真の像はおそらく等身大でしょう。そんな大きなものは飾れませんので、これで楽しめます。
これまで人形をかなり作ってきています。それで紙粘土で人形を作る便利さが一層わかってきた気がします。私の場合顔は人形用の型を基本にして、そこから作った顔を少し変形して、作りためて乾燥させて置きます。
作りたい人形のポーズを決めると、その胴体の形を作ります。体をひねっていることが多いので、そのように作ってこれも乾燥させます。そのときに重要なのがボディの大きさで、顔の大きさと合わなければなりません。これまではボディも型を自作して作っていたのですが、ポーズが複雑になってきていますので、手捻りで作るようになりました。
それと別に手や足の元になる心棒を作りこれも乾燥させます。人形作りに入るとこうして乾燥させておいた各パーツを、ポーズにあわせて点き合わせ、形作っていくのです。いざ組み上げると、体の大きさと顔の大きさ、足の長さなどのバランスが悪くなることが多いのです。
こうしたときに紙粘土は威力を発揮します。足が短ければ途中を切って伸ばし紙粘土を継ぎ足します。ボディだって出来ないことはありません。これが普通の粘土では大変でしょうし、まして大理石などはそんなことは出来ません。
私が使っているハーティクレイの紙粘土は整形して乾燥させてしまっても、水で濡らせばある程度滑らかになるのです。それで新しい紙粘土を付け足して接ぎ目が分らないように出来るのです。樹脂粘土はそれが難しそうです。(整形する前の紙粘土自体が乾燥してしまったら、それは使い物になりません。念のため)
今回の作品は小さいですが、先日作った七分身の少女像と同じ大きさの少し大きめの作品も作っていて、それの出来栄えが驚くほどよくなってきています。それくらいになりますと筋肉の微妙な凹凸も表現できるようになるのです。これからはこの大きさの作品をもう少し作っていこうかなと思い始めているところです。
ミニバラは、枯れ枝が目立つようになりました。株の老朽化が進んでいるのかもしれません。