わたしのNOT TOO LATE チェロ日記

2007/10/01(月)01:10

室内楽コンサート

チェロ(114)

第5回クローネ弦楽四重奏団コンサートを聴きに出かけた。 この日、ポピュラー音楽関係の発表会前日の特別練習のために午後から県劇地下の練習室に出かけた折、当日夜上記のコンサートが同館のイベントホールであることがロビーにアナウンスしてあったのだ。 今年は去年までの4回とは異なり、お師匠さんがご都合で不参加のため情報が伝わっていなかったのだが、毎年この時期聴くのを楽しみにしていたので、急きょゆくことに決めたというわけだ。 練習終了後、やぼ用を済ませてから自宅に楽器を置きに帰り、今度は自転車にまたがって再度県劇へ・・。運動のためと開演時刻に間に合わせるために、せっせと汗だくでこいで20分で到着。当日券を購入し、前から2番目のチェロが見やすい席へ。 今年はどなたがチェロを担当されるのかな?とプログラムをめくると、何と去年のチェロ教室の発表会でお手伝いをしてくださり、懇親会にも出席してくださったH女史であった。若いのに、お師匠さんの代役を務めるほど上手な人なんだ。とまずは尊敬。 今年は「ピアノと弦のfusion」と銘打って、3曲ともピアノの加わった室内楽で、しかも3曲それぞれピアニストが異なるという豪華なものであった。お客さんもこれまでよりかなり多い感じ。メニューは 1.モーツァルト ピアノ4重奏曲第1番 ト短調K478、 2.グリンカ   大6重奏曲 変ホ長調 3.シューベルト ピアノ5重奏曲 イ長調D.667「ます」 であり、2,3にはコントラバスが加わった。この日Y氏が弾いていたコントラバスは、なで肩の一風変わった形態で、初めて見たが音は渋くて気に入った。 開始にあたり、いつもの通りビオラのA氏から挨拶と、今回の趣向、曲目などの説明が一通りあった。毎回温かみのあるトークですぐにアットホームな雰囲気を会場に醸しだしてくれる、好感のもてるお人だ。この日も「いつも最初のおしゃべりが長すぎると指摘されるので、今日は短くします」、という意味の発言をしながら、しっかり話していた。それでもモーツァルトの数少ない短調の曲、特にト短調の曲には名曲が多く、この日のK478のほかに有名な交響曲40番がある、という解説はすっきりと頭に入ってきた。 ついついチェロに注目しながら聴いてしまったのだが、演奏はなかなか達者で楽しかった。H女史のにこにこしながらの堂々たる弾きっぷりに拍手。自分もあのくらい弾けるようになれれば、と思うが・・・ 演奏者の息もぴったりで、毎回思うのだが曲のスタート時に息を一瞬の間に大量に吸い込む鼻息の音がすごい。われわれの合奏の練習ではまだ鼻息は聞こえない。11月の発表会では鼻息を念頭においてやってみよう。風邪をひいて鼻づまりを起こさないようにせねば。それと、楽しみながら演奏している気持ちが伝わってきて好ましい。こういうのが生演奏の醍醐味だろう。 自分もいつかは舞台の上で人を楽しませたり、温かい気持ちにさせたりすることができるようになりたいものだ。

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る