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カテゴリ:チェロ
先日、所属オケのメンバーによる室内楽音楽祭が市内のホールであり、小生も8名のチェロアンサンブルに参加することができた。
演奏曲目は1)パッヘルベルのカノンと2)ワーグナーの歌劇ローエングリンの第2幕からトーマスミフネが編曲した「荘厳なる曲」の2曲で、チェロ4部合奏である。2)には曲の最後にあの結婚行進曲のメロディーが登場する。 小生はどちらの曲もバスパートを担当させてもらった。 カノンの方は、例のD-A-H-Fis-G-D-G-A-の繰り返しだけなのだが、4度の進行で結構音程が難しいのだ。 特に冒頭はバスパートの二人だけで始まるので、音程がもろに問われてしまい、大変なプレッシャーであった。たいていはベテランK氏の陰に隠れてこっそり弾いているのであまり目立たないのだが、本番の1週間前にあった特訓ではK氏がお休みで、小生一人でこのパートを担当した。この特訓がたいへんよい訓練となったのだ。 メンバーから音程について厳しく指摘され、特にHとFisが低い、あるいは定まらない、とい うことであった。小生は指が短く、指の開きもひどく狭いので低くなりがちなのである。そこで左手の運指を急きょ変更することとした。 D-A-H-をG線でとり、FisをC線で、このあとの2このGは解放弦でという具合。これであと1週間練習して本番前日の最後の練習を迎えたわけだが、このときは1週間前よりはだいぶよくなったが、K氏の音程とのわずかなずれがなお気になっていた。 本番当日の朝のゲネプロではかなりよくなってきた。午後の本番では8割かたお客さんが入っているホールで、ほとんど緊張することなくD-A-H-・・と進むことができ、ほかのメンバーからも特に音はずれの指摘はなかった。本番が一番よかったとの評価ももらうことができて、うれしかったな-。 ワグナーの方も、自分の運指を書き込んだ楽譜を持ち込んで弾いたこともあって、落ち着いて弾くことができた。本番は家内に加えて、帰省してきていた次男坊も一緒に聴きに来てくれ、「舞台の上では堂々としてたよ」とおほめの言葉。まずまずの成果でした。多少は舞台なれしてきたのかな??? 本番ゲネプロとその前日の練習にはN響のチェリストS氏も参加してくださり、貴重なアドバイスを下さった。S氏はカノンの運指をD-はG線、A-H-Fis-G-D-G-A-をC線でとる方法で弾いてみてくださった。そんなに大きな手の方ではないのだが、やはり左指の付け根の関節が柔らかくて、ぐいっと開くところがうらやましい。 それにしてもS氏は小生は初対面だったのにも関わらず気さくな方で、少しもえらぶらず、心からアマチュアを応援してくださっている姿勢がよくわかり、とても好感をもった。 引き続き我々を指導していただける機会があれば、と願っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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