過ごした日々~2

----------2度目 ご主人様の元へ ----------------------------------------

【2004.1.19 待ち合わせ】-1日目

待ち合わせの喫茶店で ご主人様を待ちました

ざわざわした店内にいても 私の周りだけ特別な雰囲気で
心臓がドキドキしています

どんな顔をすれば良いのだろう。。
なんて言葉を発したら良いのだろう。。

暫くして 息を切らして現れたご主人様に

「おつかれさま。」

と照れ笑いしか出来ず タクシーに乗りこみました

暖かい安心する手を握り締め 自分から緊張が引いて行くのが分かりました

家に着くなり 首輪をしていただき 私の贈ったリードせんをはじめて繋ぎました
写真をたくさん撮っていただき 
前に私が 湯船でゆらゆらしたい と言っていたので
一緒にゆらゆら・・・・

「待ってたんだぞ」

その言葉が嬉しくて 心に染みました

「私も・・・」

思いっきり責めていただき 私はうねりながら ご主人様を感じました

「ご主人様。。ご主人様・・・・・・愛しています」

”もうどうなってもいい”

私の心は 叫びつづけました



【2004.1.20 安堵の涙】-2日目

ご主人様に寄りかかると 暖かく包まれた私の心は いっぱいになり
涙を浮かべていました

ご主人様に

「なぜだ?」

と聞かれて

「うれしい。。」

と答え

「そうだよな」

とますますくっついて幸せに浸っていました

ご主人様は 少し酔いがまわったのと 疲れで眠りそう・・・
とりあえずベッドに行きました 私もくっついて一緒に

少しお話を始められると 色々なお話をご主人様は 私にして下さり
想像を膨らませながら 私は 話しを全身でお聞きしていました

熱も上がり話しを眠いながら続けて下さいました

そして 私の身体を使っていただきました
”好きなようにお使いください・・・・”

頭の中で必死にしがみつこうとしている 私。。

あぁ・・・・私はご主人様に出逢えたことを感謝しています



【2004.1.21 きちんと言えなくて】-3日目

楽しく食事をしながら けらけら笑い 
あっという間に満腹になってしまいました

電車に揺られて 
駅からは 自転車の後ろで大きな背中を感じながら 身を任せていました

私は ご主人様に 「もっと積極的になりなさい 自分から言いなさい」
と言われていたので 自分の気持ちを素直に言葉に表そうとこの日は決めていました

でも 何も言えず結局 お部屋に戻ってしまいました

言いたかったこと・・・・
”もしも 私が ご主人様にとって 恥ずかしくない存在なら この首輪をして下さい
 そうではなかったら しなくて良いです そうなれるようにがんばります”

言えなかったことを後悔しました

おうちに着いて洋服の上から上半身だけを縛っていただきました
この感覚 よみがえってくる感覚に いつしか陶酔していました 涙が零れてしまそう

そしてご主人様の方から 私にチャンスを与えて下さいました
ご主人様からもらった言葉以外に 自分の素直な気持ちを付け加えることができました
そして 朦朧とした私に

「嬉しい言葉・・・聞いたぞ」

と私が付け加えた言葉をしっかり聞いていて下さり 嬉しいと言って下さいました
心が満たされて ふわふわした気分が抜けませんでした

やっと言えた。。 とても穏やかな気分です



【2004.1.22 悪夢にうなされて】-4日目

朝早くに 私は夢にうなされて 激しく暴れていたようでした 悲鳴も上げて。。
そんな私をご主人様は 抱きしめて下さり 私の名前を呼ぶ声が心に伝わった時
我にかえりました

ご主人様の胸に顔をうずめて

「ご主人様がいなくなっちゃったの。。」

と泣き 震えている私に

「ここにいるだろ な 何処にも行かないから」

となだめて下さいました
ずっと背中をとんとんして頂いているうちに 震えも止まりました
優しいご主人様。。

朝も昼も 私は ご主人様に甘えて おねだりをしてしまいました
こんな自分にびっくりしています

午後からは お外にデートにでかけました
黒い雲の行方を探りながら 駅へ向かいました

「今朝 暴れてごめんなさい」と電車の中でご主人様に謝りました
「嫌な夢だったんだもんな」と優しく守ってくれました

暫く歩いていると 何か軽く食べようかと言うことになり
私は「ケーキが食べたい」と言い カフェレストランで海を見ながら
のんびり ケーキセットを食べながら また色々なお話を聞かせていただきました
日も暮れて 夜景が広がる時間になっていました

そして 夜は 夜景を見下ろすところで ゆっくりと食事を楽しみました

風が冷たくコートに吹き込んできて 身が引き締まる闇の中 家路を急ぎました
ご主人様と一緒にチャットを始めました
途中で 私を縛っていただき隣に座らせていただきました

私は 意識が薄れて行って 押し寄せる波に気が遠くなっていきました
何度も何度も・・・・

ご主人様にしがみつき わめいてしまいました

夜も更けてお開きにした後 縄を解いくと血が流れて行くのが心地よくふわふわしていると
赤いろうそくの火を通して ご主人様の真剣な眼差しが見えました

初めてのろうそくでした

ろうそくを通して ご主人様の気持ちが伝ってきて 身体に刺さりこんでくるような気がしました
全部を受けとめたい。。

そして また ご主人様に身体を使ってもらい ふらふら 意識が遠のいた時 
淋しいと言う感情が心をちくりと刺していきました



【2004.1.23 味噌カツ】-5日目

朝ゆっくり目覚め シャワーに入り ゆっくりとお部屋でくつろいでいました
明日 帰らなくてはいけないことが過るたび 私は その感情を押さえきれず
涙があふれてきました

ご主人様に寄り添って心を静めようとしていたけれど
私の心は だだっ子のように 暴れだし止めることが出来ません

「感受性が高いからな お前は・・・」

とご主人様が口にした時

「大好きなの。。」

としか言えず・・・

ご主人様の手を握って振り回す事しか出来なくなっていました
心の中が狭くなって まだら模様の感情がざわめきました

夕食は ご主人様の家の近所のとんかつやさんに連れて行ってもらいました
どっさり盛られたキャベツ 味噌カツ ご飯 味噌汁 漬物・・・

私は ゆっくりと美味しさを味わいながら食べていました
ご主人様が先に食べ終わり のんびりゆっくり食べている私をじっと見つめられて
なんだか 恥ずかしい気持ちでした

「どうしたの?なあに?」

と聞いた私に

「美味しそうだなと思って お前は ゆっくりだけど しっかり食べるな」

と言いました

出されたものは 神様からの贈り物 ちゃんと美味しく残さずにいただきます
美味しく食べるのが一番だということになり 満腹でおうちへ帰りました

逢う前から こう言う気持ちになることは分かっていました
それを言ったところでしょうがありません
私は それを違う言葉をさがして置き換えていきました

纏っていた洋服を 剥ぎとっていって 何も無い姿になった私は 
心も身体も ご主人様に委ねました

余計なものはすべて投げ捨て 私の細胞の1つ1つにご主人様を刻みたく思いました
そして ご主人様に私を刻み込みたい気持ちでいっぱいでした

眠りに落ちて行くご主人様を 揺すぶって 聞いてみたくなりました

「私のこと どう思っていますか・・・・・?」

「どう思っている・・・か」
「純情で素直で 大事にしたい 実際大事だからな」

私はしっかりその言葉を 胸にしまいました
”眠りへの途中に 我侭してごめんなさい”心の中で呟きました

静かなお部屋に私の鼓動だけが響いているような そんな夜でした



【2004.1.24 誓約書】-6日目

何も言えないけれど 言わないようにしているけれど やっぱり。。

起きて ネットでいつもの日課をしていたご主人様に 
私は「マジックを貸してください」と言いました

首輪に書いてもらったように リードせんにも書いておきたかったのです
文字が刻み込まれ リードせんをはじめて繋いだ日を刻み込みました

そして 誓約書を書こうと言っていたので パソコンに向かい
シンプルな誓約書を 書きました

手書きにしたいと駄々をこねた私。。
ご主人様はそんな私に にっこり笑いかけ 気持ちをわかってくださいました
でも ちょうど良い紙が無かったので 今度にしようと言うことになりました

文字を刻んだ 首輪とリードせんがカチッと繋がれ 私は床に仰向けになりました
ろうそく 滴る熱い気持ち だんだんとろうそくが 身体に近づいてきて 熱さが増しました

全部を受けとめたくて じっと我慢して じっくりと感じていました
ご主人様がふと言いました

「お前は ろうそくが意外と大丈夫だったな そうは思わなかった」

「どうなると思ったのですか」

「もっと悶えて逃げ回るかと思った」


しっかり感じて 宙を見つめていると ご主人様が蝋を剥がしてくださっていました

「お前の肌は 敏感だな 赤くなってるぞ」

責めの後 ご主人様は ちょっとだけ眠りにつきました
起きてから 撮っていただいた写真をCDに焼いて下さり 急いでお仕事に出る準備です

私の心は 絞られるように苦しくなっていました
外まで 見送りに一緒に降りていきました

「また来いよ」

そう言って道の曲がり角でもう一度手を振り 姿が消えてしまいました
きゅんとなった胸に手を当て 部屋に戻り お掃除をして 置き手紙を書きました

気持ちのままで書いたので 文章がめちゃくちゃだったかもしれません
時間がやってきて 私も部屋を後にしました
ご主人様がさっき通ったであろう道を。。

誓約書に書いたことを何度も 思い出して 冷たい空に誓いました

自分の家までは ご主人様と過ごした日々が 頭と心の中を駆け巡っていて
ぽわんとして 冷え切った部屋に荷物を下ろしました


ずっしりとご主人様の重みを感じています

ご主人様の心の中の隅っこにでも 私を置いてくれていたらと密かな 願いを込めています

私の帰る場所です


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