モントレーベイ水族館のラッコプログラム
絶滅危惧種のラッコを救うためのモントレー湾にある水族館の長年の取り組みはこう。設定ボタンをクリックしたら字幕から日本語を選ぶことにより、語りを日本語に翻訳できます。ラッコちゃんはママとはぐれると自力で生きられず、数日で命の危険を迎えるために、人間が救助して野生に戻すための完全マニュアルが動画にまとめてあります。人間が救助することにより、人間から餌を与えられるとわかってしまうため、救助する人は頭全体を覆うマスクと体型を隠す黒いポンチョを着る、ゴム手袋をして赤ちゃん時期の泳ぐ練習をさせる、ラッコママは始終グルーミングをするように人がグルーミングする。少し育つと代理母プログラムが始まる。ママの代わりをしてくれるラッコが小さいプールにいて、埋まっている食べ物を掘り出すことを学習し、貝を堅いところにぶつけて開けることを学び、閉園後の大きなプールで深いところまで潜る泳ぎの練習。ママ代わりのメスラッコの愛も与えられて、野生に戻ることができるまでに育ったら、モントレー湾へ野生へ戻すべく育った子を放すのです。エルクホーンスラウ自然保護区にはこのラッコプログラムによる直系の子孫がどんどん増えているそうです。壮大な自然を守る人たちの懸命な働きのおかげで水の中にできる海草の森をラッコたちが増やしていくのです。アラスカでは以前、ラッコを食らう熊がいる、と記事で読みましたが、それを読んだわたしは「食わせるほどラッコちゃんがいるなら日本の水族館に送ってよ」くらいの気持ちでいましたが、そんな簡単な話ではありませんでした。自然と生き物の関係を壊すのはいつも人間、でも取り戻すために軌道修正のチャンスもあるのです。日本なら小さいラッコちゃんを運良く救うことができてもその子は一生水族館、ということになりかねないのはそこまで研究が進んでいないからだと思う。だからって否定ばかりしていても前進はできない。水族館にいるラッコは餌の心配がない代わりにその体力を維持するための運動が必要。芸を習っているわけじゃない。でも水族館にいることにより、ラッコという生き物を人は間近で見ることにより理解できることがあります。食べるとき、蟹などは鋭い歯を使ってバリバリできる(アザラシやイルカは味覚を感じる神経が退化していて丸呑み)嗅覚に優れていて、変化を感じ取る、体脂肪率が極端に低くて2%ほど、だからこそたくさん食べてエネルギーに変える必要があり、始終毛づくろいをして完全防水化する毎日。その毛はかきわけてもかきわけても肌に届かないほど密度が高く、一頭のラッコで8億本もあるらしい。それは言葉で言うより見て真実を知ることもあるでしょう。特に子供の教育に水族館は有効だと思うわけです。あくまで個人の意見です。(いつもの言い訳)