楽しみにしていた「ストラディ・ヴァリウス サミットコンサート」に行ってきました。
ベルリン・フィルの弦楽演奏者で構成されているコンサートツアーは2年に1度の来日プログラムになっているようです。
一昨年も同じ時期、同じホールでコンサートがあり、興味深々でチケットを取得しました。
ストラディヴァリウスだらけのコンサートって?、と期待を込めて行ったわけです。
結果、期待以上というか、音の表現がうまくできないのですが、こんなに楽器の音が違うのか、と驚かされるものでした。
なので、今回もその時の衝撃をまだ忘れていません。
聴いたことがあるのに、今回客席で最初の音を聴いたとき、完全にノックアウトされました。
それぞれの楽器の紡ぎだす音が重なり合った音とは少し違う、深くて柔らかく、沈み込まない重厚さを備えて広がる音、どうしてこんな透明感のある音がでるのか??と疑問に思っている余裕がないほど演奏に酔いしれました。
プログラムはこちら。
◆モーツァルト ディヴェルティメントニ長調 KV. 136
◆J.S.バッハ ヴァイオリンのための協奏曲 ニ長調 BWV1064R
◆R.シュトラウス 弦楽六重奏のためのカプリッチョ 作品85
-----休憩-----
◆J.S.バッハ チェンバロ協奏曲第5番 BWV1056
◆バーバー 弦楽のためのアダージョ 作品11
◆バルトーク ルーマニア民族舞曲
◆J.シュトラウス 美しく青きドナウ 作品314
アントニオ・ストラディヴァリという天才はいったいどうやってあの楽器を生み出したのでしょうか?
弦楽のためのアダージョがめちゃくちゃ好きなので、会場で販売されていた2007年のライブ録音CDに飛びついて購入しました。
友人は去年のを。。別々のを買って両方聴こうという作戦です。
今回のコンサートで雑音を出す人は全くいませんでした。
楽器にふさわしい実力を持ったベルリン・フィルハーモニック・ストラディヴァリ・ソロイツのメンバーも、このコンサートをいつも楽しみにしている、と前回のコンサートで日本語のとても達者なセバスティアン・ヘーシュさんがおっしゃってました。
なぜヘーシュさんがあんなに日本語が堪能なのか、いろいろ調べてみたんですが、それに関する記述は見つからず。きっと勉強したんじゃないかと思います。
ヘーシュさんの言葉には日本に対する愛と誠実さが含まれていて、感動します。
拍手しまくって感動が感動を呼び、アンコールは3曲!
そうそう、チケット取得が遅れて、A席なのに3階でした。
また再来年聴きたいですが、予算が許せば今度は1階で。無理でも2階で!!が目標。