オリエント急行殺人事件(ケネス・ブラナーのポワロ)
スタートレック・ディスカバリーのシーズン1の最終話と一緒に借りた、「オリエント急行殺人事件」あ、2017年公開のものでした。わたしにとってポワロさんはデヴィット・スーシェただひとり。でもスーシェさんの放送を見る前に、昔のポワロさん(ピーター・ユスティノフ)も映画で見てました。が、ケネス・ブラナーのポワロ。かなり印象が違います。もともとイケメン俳優さんですから、杖ついててもいつの間にかかくしゃくとした歩きになってるし、違和感ありました。それはデヴィッド・スーシェさんのポワロがはまりすぎていたから!この有名な小説はあまりに有名なので話の筋は割愛させていただきます。特典映像で知ったのですが、アガサ・クリスティー原作ものの管理(版権や映像化など)は彼女の娘から孫へと引き継がれていて、お孫さんケネス・ブラナーについては大絶賛なんですね。ふーん。原作ではポワロのヒゲは大きくてとても立派だというくだりがあるらしいんすが、そうですか?わたしの記憶では特徴のある跳ね上がる形のヒゲで、その形を守るために寝る時もきちんと形を覆って寝る、という説明。デヴィッド・スーシェのポワロさんが出てきたときに想像してたポワロさんが現れたんで驚いたけど、ケネス・ブラナーのヒゲは、ムースかスプレーで固めないと無理そうな大きさ。その時代、そんな大きな長いひげをカーブさせるの無理じゃない?と、どうでもいいところにばかり目をとられてしまいました。出演者は豪華でした。悪役にジョニー・デップ、デレク・ジャコビってサーの称号がついてるのね。乗客にジュディー・デンチ、ミシェル・ファイファー、ペネロペ・クルス、この原作はよく知っているので、ついつい途中で寝ました。3度くらい寝て、結局見直すことに。ただ、映像美は素敵でした。ポワロさんのドラマでのこのエピソードではポワロさん自身が敬虔なカトリック教徒だからこそ、ドラマの最期にどういう結末にどんな態度だったか、が注目に値すると思います。映画ではあまりポワロさんの苦悩が描かれてなくてわたしはケネス・ブラナーに、もっとアガサ・クリスティーを深く読み込んで欲しかったというのが本音。(ケネス・ブラナーは監督と主演を兼務していました)