一周忌
あれから一年が経った。
もう一年っていう思いと、まだ一年っていう思い。
一年という時間が経過するのは、年のせいか早かったような気がするけど、こんなに長い時間hideと会えない事なんてなかったから、まだ一年しか経ってないのかぁ、もっともっと長い間会ってないような気がするよ…って感じもしたり。
いずれにしても、やっぱりhideがこの世にいない現実に変わりはないんだよな…
ここしばらくは、夜眠れないとかはなかったし、命日前夜もいつも通りの時間に眠気がきたから、布団に横になった。
うとうとするまでに時間はかからなかったけど、すぐに目が覚めてしまう…
時計を見ては、去年の今頃は、急変した頃なんだなぁ、って考えていたら、急に胸が苦しくなった。
この時間はhideがこんな状態になっているなんて知らずに、自分はのん気に寝てたんだって思ったら、ますます眠れなくなってしまって…
病院からの連絡は懸命な処置のお陰で一旦落ち着いた時に来たんだよね。
常識的に考えて、電話が鳴らない時間(朝5時過ぎ)に電話が鳴ったから、嫌な予感がした。
私が出る前に、すでに起きていた父が電話を取った。
すぐに血相を変えて私の部屋に来て、
『M先生から電話だぞ。』
と言う。私の心拍数は一気に上がる。すぐに電話に出ると、いつもは『hideちゃん』と呼ぶ先生が、この時だけは『○○くん(hideの名前)』って言ったから、ただ事ではないと思った。
あの日の事は昨日の事のように覚えている。
それなのに、あれは全て夢で、今もhideは生きていると、現実を受け入れたくない自分がまだいたりして。
一年経っても、やっぱりものすごく悲しいし、淋しいし、つらい…
時間なんて心を癒やしたり、楽になるためには何の役にも立たなくて、ただ単にhideと会える日に少しずつ近付けてるだけ。
結局、色々考えていたら朝になってしまった。
眠いのに眠れないのってしんどい。
一周忌の法要は2日にお寺で済ませてあるから、今日は住職は呼んだりせず、家族だけで思い思いにhideを偲び過ごすことにした。
お花やお供え物を供えて、お経のCDを流してみた。
檀家ではないし、信仰心のない私は普段は手を合わせるだけなので、経本を目で追う程度だけど。
色々な想いが込み上げてきて、涙が流れてきた。
何で写真のhideに向かって座り、お経を聞いているの?どうしてhideはここにいないの?
最近触れないようにしていたスイッチに触れてしまったのか、一気に淋しさと虚しさと悲しさで溺れそうになった。
それでも、hideを偲びたくさんの友人知人からメールがきたり、hideの好きなものを持って会いに来てくれた。
みんなhideを覚えていてくれる。
姿はなくても、みんなの心の中には今までも、これからも、hideはずっとずっと生き続けていくのだと改めて思った。
朝は家にいる時、特に好んで食べていた磯辺焼きとゆで卵をあげて、お昼は大好物のマックのハッピーセットを買ってきた。
そしてhideが旅立った午後12時35分に、みんなで手を合わせた。
夜は入院中飲みたがっていた【こどもののみもの】をあげた。
最後の50日間は食べたり飲んだりも出来なかったから、好きなものをいっぱい用意した。
本当は生きてる時にいっぱい食べさせてあげたかった。飲ませてあげたかったな。
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私は肩こりって何年もしてなかったのが、お盆直前から急に左の肩こりがスゴく、ひどい時は手足まで痺れてしまう程で、湿布を貼っても、マッサージをしても、全く効果なし。
それが不思議な事にお盆が終わるとピタッと消えた。
そして、今日お経のCDをかけた途端、また左肩に重みを感じた。
左肩の重みはhideなんだと思った。
霊感も何もない鈍感なお母さんに分かるように、普段凝らない左肩を選んだのだろうと勝手にそう思っている。
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ブログ放置でコメントのお返事も全然出来ずにすみません…
納骨も控えていて、まだまだ情緒不安定なので、落ち着いたらまた戻りたいです。