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ニューヨーク・ニックスが、西海岸でのロード6戦の2戦目ゴールデンステイト・ウォーリアーズとの試合に敗れ開幕からの連敗が5になった。これまでブラウンが監督をつとめたピストンズ、76ersは勝ち、対照的な一日となった。
ブラウンの戦術で大事なポジションは、自身が「コート上の監督」と言うポイントガードだ。その大事なポジションであるポイントガードのマーベリーとブラウンの蜜月が終焉に向かいかけている。それが、ニックスの不調の原因ともなっている。 このときはマーベリーも笑っているが 元々この二人の間には、信頼関係が成り立っていて、五輪代表を選考するときにブラウンは「ポイントガードとして十分な能力を持っている」とマーベリーの実力を高く買っていた。それが、五輪合宿の時からその関係にヒビが入り始めた。ブラウンはエキシビション・ゲームで訪れたヨーロッパでマーベリーを代表から外してアメリカに戻したかったそうだ。代表に選んだ理由も、ブラウンと蜜月関係にあったニックス球団社長のトーマスからのお願いでもあったのだ。 それが今では、マーベリーはコーチの戦術を「stupid」と批判し、ブラウンはマーベリーをエースとして扱わず、12人のうちの歯車の一つとして見なしている。 ブラウンの戦術は複雑なことから、選手が理解するのに時間がかかるのは有名だ。しかし、アイバーソン(76ers)とビラップス(ピストンズ)は比較的すぐにアジャストすることができた。その戦術の理解度がファイナル進出へと繋がっている。 5連敗と結果の出ない殿堂入り監督のL・ブラウン シュートまでのポゼッションで必ず3~4回パスを回すブラウンの戦術は、天上天下唯我独尊で自由奔放なプレイスタイルを好むマーベリーには適しているわけがない。アイバーソンも同じようなものだったが、ファイナルに進出にしたときはブラウンと信頼関係を築いていたのでアンセルフィッシュな部分は影を潜めていた。 ブラウンは、アンセルフィッシュでユーティリティな選手を好む。五輪代表選考の際にオニール、B・ウォレスを選出しなかった理由として「一つのポジションしか出来ないから」ということをあげ、代わりに実力はあるがドリームチームには入るほどではないS・マリオン、A・スタウダマイア(共にサンズ)を選出した。 マーベリーは疫病神なのかマーベリーがいるチームは、勝てないような気がする。ネッツは、万年最下位のドアマットチームだったがマーベリーとのトレードでキッドが加入すると、プレイオフ常連チームに生まれ変わった。ニックスの前に在籍していたサンズも然り。マーベリーをトレードで放出した翌年には、リーグ最高勝率でファイナルの一歩手前まで駒を進めた。チームにセルフィッシュな選手は必要ない。個ではなく、あるのは和のみ。 今ニューヨークの地元紙ではマーベリーのトレード説が流れている。トレード相手の候補は、J・ローズ(ラピュターズ)、R・アレン(スーパーソニックス)、サービアック(Tウルブズ)、J・ウィリアムスなど。12月15日からFA(フリーエージェント)が解禁になるが、球団社長のトーマスがマーベリーを気に入っていて、マーベリーの契約が4年で総額80億円残っていることからトレードの成立は難しいだろう。 ニックスは、ブラウンとマーベリーの共通項のなさそうな二人が、犬猿の仲になっていくのを待つだけなのだろうか。いや、そうでもない。 実は、マーベリーとブラウンには、共通の能力が備わっている。二人とも以前に在籍したチームを強くするという特異な能力を。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 12, 2005 04:55:54 PM
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