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スポーツの世界では、一つのビッグプレイでそれまでの劣勢を跳ね返してメンタルな部分に火をつけ、モメンタムを一気に奪いそのまま試合を押し切ることが度々ある。
昨年のアメリカンリーグ・チャンピオンシップで3連敗して崖っぷちに立たされたレッドソックスが、第4戦でオーティズがヤンキース守護神リベラから逆転サヨナラ本塁打で勝ち、モメンタムを引き寄せたレッソソックスは怒涛の4連勝を飾りワールド・シリーズに進出。その勢いはワールド・シリーズでも止まらず、84年ぶりの世界一に輝いた。 1993年のAFCプレイオフではヒューストン・オイラーズがバッファロー・ビルズ戦で最大32点差あった試合をひっくり返すきっかけとなったのは、オンサイドキックからだった。この大逆転劇は今でも語り継がれている。かように一つのプレイが試合を左右することは、スポーツ界ではよくある話だ。 今日のMSGでニックスが対ブルズ戦で、アリーザが第4Q残り8分にダンクショットを決めると一気にモメンタムがニックスに移り、余生を駆ってニックスが109対101で見事逆転勝ちを収めた。 今日のニックスは、前半を58対50と8点のビハインドで折り返し苦戦を強いられていた。 ところが、後半に入るとクロフォードなどの活躍で徐々に得点を重ね第4Q残り8分に2点差まで詰め寄た。そこで、今日の試合を左右をしたプレイが出た。クロフォードがペネトレイトでゴール下まで切り込み、後ろから走りこんできたアリーザにノールックパスを決めると、アリーザが渾身のスラムダンク。最大で12点あった得点差をこの一撃で同点とし、観客も見方につけたニックスはそこから試合終了まで一度もリードを許さず逆に8点差をつけて逃げ切った。 元巨人の清原は打席に向かうときのテーマ曲に長渕剛の「とんぼ」を流し、ヤンキースのM・リベラがマウンドに向かうときはメタリカの「ENTERSANDMAN」が球場に響き渡る。この曲が球場に流れると、己の試合に対するモチベーションを高めると共に観客も盛り上げ、はたまた相手は意気消沈させる効果がある。 ホームチームが強い理由はもちろん地の利もあるが、観客の声援が力となるからだ。チームが試合で波にのりはじめたときに、ブーイングではなく声援があれば実力以上のものがでる。選手だって人間だ。精神的なものは時に勝敗を左右する大きな要素となる。スポーツとはつくづくメンタルなものだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 1, 2005 01:46:04 PM
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