ウィンターミーティング
12月5日からダラスで各チームのGM、監督などが集まるウィンターミーティングが行われている。毎年このミーティングでは、トレードの話もまとまり注目されているミーティングだ。そこで今回は来年の3月3日から20日まで開催されるワールド・ベースボール・クラシックのことが重要議題となり、ワールド・ベースボール・クラシック事務局がメジャーリーグから各国代表として177名の選手が参加に合意したことを発表した。アメリカからはボンズ、クレメンス、ドミニカからペドロ、ゲレーロ、プエルトリコからデルガド、ベルトランの一流選手が参加の意志を示し、文字通り野球のW杯となりそうだ。グループ分けはすでに済まされており、以下の通りとなっている。Pool A: China, Chinese Taipei, Japan, KoreaPool B: Canada, Mexico, South Africa, United StatesPool C: Cuba, Netherlands, Panama, Puerto Rico Pool D: Australia, Italy, Dominican Republic, Venezuela一足先に決勝進出チームを予想すると、A組日本、B組アメリカ、C組プエルトリコ、D組ドミニカとなる。この4チームの中で面白い存在がドミニカとプエルトリコだろう。これら2チームの予想打順は以下の通りプエルトリコ1 左 クルーズJr(ドジャース)2 遊 ビドロ(ナショナルズ)3 中 ベルトラン(メッツ)4 一 デルガド(メッツ)5 三 ローウェル(レッドソックス)6 DH I・ロドリゲス(タイガース)7 右 ウィリアムス(ヤンキース)8 二 バイエガ(ナショナルズ)9 捕 アロマーJr(レンジャース)P バスケス(ダイアモンドバックス) ピネイロ(マリナーズ)バランスの取れた打線だが、平均年齢がやや高め。守備は本来二塁手のビドロを遊撃に据え、インディアンス時代に二塁を守っていたバイエガを二塁に起用するだろう。中堅もバーニーとベルトランが被っているため、肩のいいベルトランを中堅に起用するのではないか。投手はバスケス、ピネイロが中心になるが安定感に欠ける。一、二番が塁に出て塁上をかき回し、ベルトラン、デルガドのメッツコンビが返すスモール・ベースボールを目指したい。ドミニカ1 遊 テハーダ(オリオールズ)2 二 カノ(ヤンキース)3 左 ラミレス(レッドソックス)4 DH オーティズ(レッドソックス)5 一 プホルス(カージナルス)6 右 ゲレーロ(エンゼルス)7 中 ソリアーノ(レンジャース)8 三 ベルトレ(マリナーズ)9 捕 未定P マルチネス(メッツ)見ただけでため息が出る。捕手さえ決まれば優勝間違いなしのチーム。打線は破壊力があるだけでなく、テハーダ、ソリアーノがいるので機動力も備えている。投手はメッツの大エースであるペドロがいる。アメリカよりも総合力は上だろう。このチームにアメリカとどちらの代表で出場するか迷っているA-RODが加わればデプスも増すので、優勝候補の筆頭だ。上記2チームのほかに注目しているのがドミニカと同じD組のベネズエラだ。ベネズエラは投手陣が充実している。先発に昨年のサイ・ヤング賞のサンタナ、ザンブラーノ(メッツ)、ザンブラーノ(カブス)、抑えにK-RODことロドリゲス(エンゼルス)と勝利の方程式が確立されている。打線でも今年のオールスターでホームラン競争に優勝したアブレイユ(フィリーズ)、ギーエン(マリナーズ)がいる。短期決戦でものをいう投手力が揃っている、ベネズエラはダークホースだ。11月16日のヤンキース松井の契約延長会見で既にキャッシュマンGMが「ワールド・ベースボール・クラシックに出るのは選手の意思によるもので、球団が拘束する権利がない」といっていたように、松井のWBC出場に支障はない。現にヤンキースからは、ジーター、A-RODの出場が発表されている。日本は生半可な選手選考では金メダルはおろか、決勝リーグでは勝てないだろう。ぜひとも最強チームで挑んで欲しい・ ストーブリーグ短信ニューヨーク・ヤンキースが横浜ベイスターズの160km/h右腕クルーンに興味を示しているとニューヨーク・ポスト紙が報じた。クルーンは既に横浜と2年契約を結んでいるそうだが、今後どうなるのだろうか。横浜ファンとしては気になる。