塾で
ある日、授業中、生徒がポツリとぶやいた。「塾の授業は分かりやすいけど、学校のはまんないんだよな」聞いた俺は、何だか色々考えてしまった。まず、俺は自分の授業に誇りが持てないというか、ベテランの先生に比べたら、教えんの下手だなぁとすごく思う。板書や、導入、授業展開、色々見直しても、平均点以下と思う。まぁ、まだ初めて一年もたたないヒヨッコだし、これからどんどん伸ばしていけばいいやと思っているから、そこはいいのだ。だけど、そんな授業を分かりやすいと言われると俺は困る。もちろん、生徒からそう言われるのは嬉しい。そうして、生徒がやる気になってくれるのは指導目標の一だからmコミュ。何が言いたいかmコミュと言うとさ、平均以下の俺の授業が分かりやすいとなると、じゃあ今の中学はどんなひどい授業やってんだろう、教材研究やってんのって思うのさ。で、続け様に思うのは、中学の先生は教材研究する時間が「取れない」んだろうなということ。校務分掌、部活指導、保護者会、研修とかが煮詰まっているから、物理的に時間が避けないんだろうなと思うのさ。中には、全てこなすスーパーマン先生もいるだろうけど、大半の先生はそれじゃ無理じゃないのと思う。そういうスーパーマンで無ければ教師になるなと言う意見もあろうが、完全無欠のヒーロー待ちのシステムなんてのはそれそのものに欠陥があるんじゃねーのと俺は思う。科目指導をもっと見直してくんないかなぁ。まあ、何より学校の授業が理解出来ない結果、朝から晩まで部活や勉強に追い回される子供達がかわいそうだと俺は思う。学校の授業は、それだけで完結出来るように、教師の教材研究の時間を増やし塾並の授業が出来るようにする。部活指導は、両立出来る教員にのみ任せ、退職した先生や、スポーツ指導者などを専任顧問にさせて分業する。場合によっては、地域の活発なクラブチームと合体させる。そうすれば、生徒は質の高い教育を受けられてか、時間も取れるし、先生は先生で余裕が持てると思うし、色んな人が学校に参加出来て、活性化すると思うんだけどな。何かダメなとこがあるんじゃろうかmコミュ。