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カテゴリ:書評
国民の遺書 「泣かずにほめて下さい」靖國の言乃葉100選 小林よしのり著 先日の「靖国論」に続き、実際に靖国神社をお参りする前にもう一冊よんでおこうと思って買っておいた作品です。 靖国神社では昭和35年以来、英霊たちの遺書、遺稿を毎月一通ずつ境内の鳥居横に掲げてきておられます。 これは、神社が発行する冊子「英霊の言乃葉」にまとめられ、現在九集まで出されているらしいのですが、靖国神社でしか買うことができませんでした。 本書は靖国神社の全面協力のもと、その膨大な遺書や遺稿の中から小林よしのり氏が、現代の日本人に特に伝えたいもの、残したいもの100編を選んで再編集し、初めて一般書籍化したものです。 特攻隊としてまもなく殉死してゆくであろう20歳そこそこの若者が、故郷の母、妻、子供にあてた手紙の数々。 戦死者だけでなく、病死した兵士、戦後に法務死(刑死)した兵士、従軍看護師が残された手紙も紹介されており、各人それぞれ「お国」を守ると同時に「家族」を心から愛しむ真摯な心が痛いほど「言葉」に詰め込まれております。 「涙なしには決して読めない。」とはまさにこのことです。 そして、戦争とは何か、家族とは何か、日本人とは何か、ひいては今の自分のあり方についても真剣に考えさせられます。 この本は、是非とも一冊家に置いておきべき作品です。 妻はもちろん、大きくなったら娘にも是非読ませたい一冊です。 いずれにせよ、魂がこめられた言葉の重みは半端ではありません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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