Connecting the Dots

2012/05/19(土)21:14

モチベーションで仕事はできない

書評(167)

「モチベーションで仕事はできない」  ~やる気が出ない人のための新しい働き方~  坂口孝則・著 【送料無料】モチベーションで仕事はできない タイトルにつられて書店で衝動買いしてしまった作品。 モチベーションを上げることを最優先とする巷にあふれている自己啓発書とは趣が異なり、非常に面白かったです。 以下、心に響いた箇所を抜粋。(結構たくさんありました) ・ポジティブシンキングとは鈍感ということだ。 ・自己啓発書もモチベーションアップ書もポジティブシンキングも、精力剤である以上、その効果には必ず終わりがある。 ・失敗したら成長のチャンスと思え→思わなくてもいいから、失敗の原因対策をしろ ・目標をもて、セルフイメージを高くもて→もたなくてもいいから、仕事のムラをなくせ ・仕事を愉しくしろ→愉しくなくても仕事をたんたんとこなす技を身につけろ ・「何のために働くか」「何のために生きているか」「自分がこの仕事をする意味はあるか」という質問は、つねに上手くいっていないときのみ発せられる。少なくとも、自分がうまくいっていないと感じるときのみ発せられる。 ・世の中の「成功法則」や「モチベーションアップ策」や「ポジティブシンキング」のほとんどが、心のもちようを強調し、具体的な仕事の改善策をあげず「目標さえもてば、おのずと仕事の改善策をみつけることができる」と逃げている。 ・つねにテンパるくらいに仕事を入れておく→次々と締切をこなさざるを得ない状況に置かれれば、やる気やモチベーションといったものを言い訳にできない。 ・「赤えんぴつサラリーマン」と「黒えんぴつサラリーマン」。前者は、誰かの批判はできる。誰かの資料を読んで、赤えんぴつで問題点や不足点を指摘できる。ただ、まっさらな紙を前に出されても、自分の意見や主張を述べることができず、仕事を創り上げることはできない。それに対して、後者は、前者からなんといわれようと、たんたんと粛々と仕事をこなし、自分なりの仕事を創り上げる。 ・固有名詞を批判するひとは、のちのち不幸になる。→他者は、批判者がその批判をいうにふさわしい人物かどうかを無意識に探し始める。→批判することが自体が、自分への批判を集めやすくする。 ・「必死に学べばわからないことはない」という気概をもつかどうかで、その後の成長速度も変わってくる。 ・人生の大逆転をねらうのではなく、日々の数パーセントの微細な改善と改良が、未来にさらに大きな変化をもたらすと信じること。そのために今に集中すること。

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