フェヒナーの法則
「感覚として感じる大きさは刺激の強さの対数に比例する。」例えば100の強さの刺激、10,000の強さの刺激を受けたとする。刺激とは例えば、眩しい光、きつい匂い、辛い味、大きな騒音、痛み刺激などである。100の強さの刺激を受けたときに、感覚として感じる大きさがlog10の2になったとして、その100倍の10,000の強さの刺激を受けたときに、感覚として感じる強さも100倍になるかというとそうではなく、10,000の対数値である4となる。すなわち、刺激の強さが100倍になっても感覚として感じる大きさは2倍にしかならない。これをフェヒナーの法則という。これは、外的環境に振り回されないよう、動物が環境に適応するために備えている能力の1つである。ある本を読んでいて知った法則である。生物のもつ能力は奥が深い。怒られるレベルとへこまされるレベルは必ずしも正比例しないということだ。俗にいう「慣れ」のことを指すものかもしれないが、素晴らしい能力である。