TBS/MBS『情熱大陸』タテタカコの回を見る
5月20日放送の『情熱大陸』を見る。シンガーソングライター・タテタカコがフューチャーされていた。 彼女が活動の拠点にしている出身地の長野県飯田市を散策しながら、作詞作曲をしている姿が映る。 飯田市のライブハウスでタテタカコが自作の曲『宝石』を歌う。歌い方は力強い。顔面の筋肉を全部動かし、迫力ある歌い方である。しかし、耳に聴こえてくる歌声は、力強い歌い方に反し、透き通る聴き心地のよい、それでいて、神秘的感じがする歌声でした。宮崎駿作品の主題歌に採用されそうな歌声です。 私は今回の『情熱大陸』を見るまで、タテタカコの名前を知らなかったのに、この『宝石』という歌は聴き覚えがあることに気づいた。「どこで聞いたのだろう」と思い出そうとしていると、『情熱大陸』のナレーターは『宝石』は映画『誰も知らない』の主題歌であると語った。 『誰も知らない』自体、子供を見捨てた親に代わり、兄が弟妹の世話や面倒をみて、都会で生き抜くという切ない内容でしたが、主題歌もまた、その切ない気持ちを助長させるのに、一役買っていた。『誰も知らない』を観た時は、この主題歌は心にしみる、いい歌だなと思っていたのに、『情熱大陸』を見るまで、『誰も知らない』の主題歌を歌っている人の名前を忘れていたとは・・・。 その後、『情熱大陸』では、タテタカコのライブで涙を流す観客が映し出された。 実際、『情熱大陸』で映し出されているタテタカコが歌っている姿や歌声を視聴しても私には涙が出てくるところまで感情は高ぶらない。 しかし、テレビの電波では各家庭に運び込むことが出来ない、実際にライブ会場に行かないと伝わらない、タテタカコが客の心を振るわせる何かを発しているものがその場に蔓延していることは、なんとなくだがテレビを見ている私にも伝わった。 彼女の歌が近々、大手電機メーカーのCMに採用されるそうで、そのCMが放送されたときが、タテタカコが全国各地の人に名前を覚えられる本格的なブレイクの始まりだと思う。 『情熱大陸』の放送の最後にタテタカコが青森県弘前市のさくら祭り会場でライブを行っている場面が映し出される。 エッ! 私が住む町の近くでライブを開催していたことに驚く。知らなかった。 知っていたら、聴きに行っていただろうに。生で歌声を聞くチャンスがあったのに聴けなかったのが残念でならない。