鏡の国の落としあな

2010/01/22(金)04:28

冬の花びら

和歌・短歌(7)

   冬ながら空より花の散りくるは雲のあなたは春にやあるらむ(巻第六 冬歌 清原深養父)   こんばんは今日は大分暖かい日でした。今日こそやっとラントレが出来そうなところですが、若干フラフラ感がまだあるので、念のために止めておきました。最近、といっても大分前からですが私が興味もって一生懸命覚えようとしているものに、古今和歌集があります。これを覚えられたら(←いつになることやら)、次は新古今、と勝手に目標を決めつけ、用事の合間、料理の合間に本を片手にいつも読んでいます。何度も何度も読んでれば、そのうちなんとか覚えるだろうと思ったのですが、なかなかですね~高校のときに、百人一首大会で優勝しましたが・・・・・・・とはいえ、なんてことはない、みんな和歌なんかより他校の男の子のほうに興味あったので、百人一首なんてどうでもよろし!という集団の中にいたから勝てた・・・というのが理由なんですけどもしたがって、全く自慢できることでも何でもない、というのが真相です。ま、それはともかく、この冒頭の和歌の感覚は素晴らしいものがあると思います。雪を花びらにたとえてその雲の上を春とみたて、雲の下は冬、雲の上は春と考える発想はさすがですね~。そしてそれを言葉に表せる、というところが素晴らしいです。私は頭に浮かんだことや情景を言葉に、全くあらわすことはできない人です。ちなみに、この清原深養父は清少納言の曽祖父にあたり、父、清原元輔も有名な歌人、学者であったので、その父の名前、ひいては歌人の家系の血を引くということは自分には重い、と清少納言は枕草子で打ち明けています。 

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