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本日付朝日新聞朝刊『声』の投書2通より。
『フランス語は立派な国際語』倉田保雄氏、以下概略。 石原都知事が「フランス語は数を勘定できない言葉で、国際語として失格」と発言した事をめぐり、仏語学校の校長らが損害賠償を求めて提訴するいう(2日夕刊) 戦前、暁星小学校からフランス人教師にフランス語を習い、大学卒業後報道関係の仕事に就き、八十路を越えた今でもフランス語は読み書き、会話に不自由していない。 近代数学はフランスでうまれたもので、パスカルは1642年に計算器を開発してし、ギャスパール・モンジュはナポレオン時代の著名な数学者である。 パスカルの名著「パンセ」、モンジュの「画法幾何学」はいずれも立派なフランス語で書かれてある。 発言通りなら、認識の粗雑さには、ただただあきれるがかりだ。 『南京でデモが無かった訳は』稲田薫氏、以下概略 北京や上海で激しいデモがあったのに、何故南京でデモが無かったのか。南京大虐殺があった土地なのに。 毎年、日本の心ある人が贖罪のために南京に木を植え続けて20年になる。友人がこの春、その一員として訪れた時、虐殺記念館の庭に、北京や南京で公演したこともある日本の紫金草合唱団が贈った紫金草の花壇があった。 紫金草は日本で「花大根」とか「紫花菜」と呼ばれている。 陥落後南京を訪れた日本の軍人が、紫金山麓の瓦礫の間で見つけた野草を持ち帰り、犠牲者への供養の花、「紫金草」と名づけて国内にひろげたという。 合唱団は紫金草の物語を合唱組曲にして、中国と交流合唱している。 来年着工予定の南京市平和公園に、日本からカンパで紫金草の花壇が造られるそうだ。友人達に植樹活動の窓口になってくれている南京市の職員から便りが届き、今回も南京でデモ申請がたくさん出されたが、市長はこれを押しとどめて許可しなかったそうだ。 数学好きの息子が近代数学の発祥はフランスなのでいつかフランスには行ってみたいと言っていたのは彼が高校生の頃。 まさかフランス語が数を勘定できない言葉なんて夢にも思っていないだろう。 教えてあげなくっちゃ。 ところでブログ友達のフランス在住あっくさんは数を数えられるのかしら。 心配だわ~。 素朴な疑問、「国際語として失格」とあったが、国際語って第34回芥川賞受賞作家が決めるの?すっごいローカル! 真の国際交流のみならず教養とは行動を含めて、どういうことなのか教えられた気がした昼下がりであった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年06月08日 01時44分42秒
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