カテゴリ:思ったこと
最近会った彼女。
私より5歳年下というが、全く実年齢に見えない。 若いと言うより、全体的に可愛い感じの人だ。 話し方、髪形、肌もきめ細かく色白。 最初30代前半かと思った。 学校はずっと本双葉でお姉様は白百合。 お父様は経営者、叔父様が神父さんで上智の理事を務めた方。 お母様は、キッカケは知り合いの方がご自分のお嬢さんのお受験の時に色々と尋ねられたのに アドバイスをしてそれが的確であったので周りで評判になり その結果口コミオンリーのお受験塾をやっていらっしゃる。 大変豊かで知的で文化のあるご家庭に育ったと推察した。 4大卒業後、鶴のマークでフライトアテンダントの仕事をされていたそうだ。 人柄もよく、おっとり育てられたせいかのんびりしている。 仕事をしているより、おしゃべりをしているときの方が楽しそうだ。 私は彼女を母や姉のような視点で見ているし、彼女も私を保護者のように思っているのを感じている。 彼女を嫌でもないし、彼女といる時間がストレスを感じることもない。 でもしみじみと思うことがある。 彼女の話は学生時代とスッチー時代、お父様の生きていらした時の家族の話だけなのだ。 つまり彼女の人生の前半部分のみ。 私は人の人生に立ち入ったり、相手が話す前からプライベートを尋ねたりするのが好きでないので、相手が話すことのみ聞いている。 いつでも人生前半のことばかりで、後半部分は全く無い。 まるで後半の人生など生きていないように・・・・・ 昨日のニュースで森みつ子さんが勲章を受章したということをやっていた。 彼女は今でこそ大女優と称されるが、40歳までパッとしなかったらしい。 40歳で菊池一男演出の『放浪記』と出会うまで。 その後だんだんと目が出始めて50歳で「時間ですよ」のおかみさん以降 (このおかみさんが私は大好きだった)順調にキャリアを重ねていった。 確かに10代、20代の写真を見ても、くろみっちゃんと言われたというだけあって色が黒く、申し訳ないが美人にもチャーミングにも見えない。 お年を召していても、現在のほうが格段と美人で魅力的だ。 「お金で買えるのであったら、下積みの苦労などしないほうが良い」という言葉にその頃のご苦労の大変さを垣間見た思いがする。 まさに大器晩成を絵に描いた方だろう。 こんなことを考えていたら、以前本屋さんで立ち読みした 美輪明宏さんの『正負の法則』を思い出した。 人生に嫌なことばかりも、良いことばかりもない。 トータルで見れば(死ぬ時は)プラスもマイナスもゼロできちんと帳尻があうのが法則。 だから、不幸なことばかり続いて自分を嘆いたり、また良いことが続いて天狗になったりするのは全く馬鹿らしいこと、というようなことが書かれていた。 その時は「ふ~~ん、そんなものか」と対して気に留めることもなかった。 でもこういう対照的な人生を見るとき、正負の法則を思い出してしまう。 正負の法則が本当に人生の法則としたなら、どんな人生を歩みたいのだろうか。 て言うか私にはもう大器晩成しかチョイスがないが。。。。 子どもにどんな人生を歩んでいって欲しいのだろう。 その為に親としてどんなスタンスで、どんな視点から子ども達を見守っていけば良いのだろう。 しばらくはこの事が頭から離れないだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年10月29日 15時13分46秒
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