『起業バカ』渡辺仁著光文社
昨日の強烈な広告と昨日のきょのろろさんの書評で今日買っちゃいました。ところで光文社ペーパーバックは良いですね。値段も安いし、ジャケットと帯がないし、再生紙で軽くてどこでも読みやすい。これは便利!まだ半分しか読んでないが、なんだかこれからのビジネスプランを根底から覆す想いが湧いてくる。 ○リストラされた中高年起業家は世間知らず○団塊世代680万人の退職金が狙われている。○中高年は研修は会社が費用を出すものだと考えていて、自己投資しない。○「起業バカ」が間違いをおかす原因3つ。「会社病」「新聞病」「依存病」会社病:会社バカ、24時間生活の全てが会社を軸にまわり価値観、意識がどっぷり会社にはまって、世間の動きにうとく常識からずれている。新聞病:活字バカ、活字系の情報を妄信。活字信仰は40歳以上のバリバリ働く中高年層多い依存病:おんぶに抱っこ病で本部頼みで思考停止、神頼みバカ。長い間身分と収入を保障されたサラリーマン生活で起業力、判断力の劣化が原因。確かに同年代の男性は私からすると世界観が歪んでいることが多い。一見仕事をして会社に利益をもたらしているので世の中をよく知っているように勘違いをしている人が多いが、話していると会話は弾まないし、内容も薄っぺらいし物事の見方も1面的だったりする。彼らは主婦を世間知らずと笑うが、気の利いた主婦のほうが多趣味で勉強家でフットワークも軽く情報収集に長けている。自分の人生を輝かせようと思っている主婦にとって自己投資など当たり前のこと。大きな組織に所属しているわけではないので、自分で切り開いていかなければならないバイタリティがある。だから上記のことは充分理解できる。でもなんだかここまで書かれると同年代の男性が気の毒になってくる。もっと自分の内面の光る部分に焦点を当てて、自分の人生を輝かせてほしいとエールを送りたくなる。それこそ今まで絡みついた思考の癖をバッサバッサ切って、本来の想いと対面するお手伝いをしたくなってしまう。そんな強い想いが湧き上がってきてしまった。でも彼らにとって余計なお世話なんだろうなあ~。私のように所属する会社もなく、名刺のタイトルもなく、あるのは現場でたたき上げてきた経験だけという人間は全く相手にしないから。彼らが門を叩く時は肩書き重視なのを痛いほど知っているから。※中高年が全員そうだとは言っていませんのであしからず。 私の狭い経験上のはなしです。