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鎌倉橋残日録  ~井本省吾のOB記者日誌~

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2013.07.15
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カテゴリ:韓国

私は昨年12月23日付けのブログで「朴槿恵・次期大統領と日本の対応」と題し、次のように書いた。

 <韓国には事大主義の考えがあり、相手が強いと見れば、その国に甘え、相手が弱いと見ればそこにつけ込む姿勢が歴史的に根強い。(慰安婦問題などで無理難題を押し付ける)今の韓国もそうした歴史的に負の側面に毒されていると思われる。 

 だが、一方で韓国には朴正煕・元大統領のような開明的な政治家、知識人の伝統がある。朴正煕・元大統領は自著で「(韓国社会は)姑息、怠惰、安逸、日和見主義に示される小児病的な封建社会」と指摘して嘆いた。その薫陶を受けてきた娘の朴槿恵(パク・クンヘ)・次期大統領(当時)も、その衣鉢を継ぐ最右翼の開明的な政治家である。

 朴正煕大統領が歴史問題などにとらわれず、日本との関係を重視していたことは明らかだ。コマゴマとした歴史問題で難癖をつけるよりも、日本とともに安全保障力を高め、経済を成長させる方が数段、重要だと考えていた。

 朴槿恵・新大統領も、父の政治哲学の延長上に日韓関係を「未来志向」でとらえ、過去の歴史問題にとらわれていないと思われる>

 このように、朴槿恵・大統領を評価していた甘い認識が、今では気恥ずかしい。朴氏は大統領選に当選した翌日の記者会見で、日本との和解に関しては「正しい歴史認識を土台に」とクギを刺していた。私は、朴槿恵氏も政権を奪取したとはいえ、対日歴史問題追及を訴えた野党候補との得票差はわずかだから、日本に柔軟な姿勢はとれないだろうと同情した。

 そして、安倍晋三氏が「竹島の日」(2月22日)式典を政府主催で行うのを見送ると表明した点に触れ、賢明だと指摘した。河野(洋平)談話の見直しも当面行わないのも賢明だと書いた。 北朝鮮、中国との関係がきな臭くなる中で、韓国との歴史問題をこじらせるのは日本の国益に沿わない。「朴槿恵大統領となら、前向きで有益な日韓関係を築けるだろう」という期待があったのだ。

 だが、その後の朴槿恵大統領の言動は、私の期待を大きく裏切るトンデモ行為の連続だった。日本との首脳会談を開かないばかりか、米国へ行ってオバマ大統領に「日本は正しい歴史認識を持たねばならない」と言ってみたり、「加害者と被害者の立場は千年の歴史が流れても変わらない」と演説したり。

 日本より中国との首脳会談を優先させ、中国重視、日本敵視の姿勢を前面に押し出している。

 韓国の国際的立場を冷静に、かつ大局でとらえられない。こういう大統領に対しては対決姿勢を強めるしかない。

 
 「加害者と被害者の立場は千年の歴史が流れても変わらない」と言うのなら、1274年、1281年の元寇で、元の先陣を努めて、日本を侵略したのは当時の朝鮮民族である。対馬の住民を虐殺したのも彼らだ。自らの加害者の立場をどう説明するのか。

 朴大統領は「(韓国社会は)姑息、怠惰、安逸、日和見主義に示される小児病的な封建社会」と自国の国民性を批判した父親の苦渋、「小児病」からの脱却を図ろうとするリーダーの意志をまったく理解していない。自ら小児病の陥穽にはまっている。

 こうしたリーダーを頂く国とは、「慰安婦」問題など、歴史的な事実についてはとことん争うことが肝要だ。米国が韓国側についているのなら、なおさらのこと。事実は1つ。そこを追求していけば、米国はじめ真実の大切さと言論の自由を重んずる国の人々は、必ず日本の主張の正しさを認めるはずだ。長時間かかろうとも、あつれきが多かろうとも。

 歴史的な誤謬、濡れ衣を着ることは日本の国際的立場を危うくし、子々孫々にいわれなき「汚名」を残すことになる。日本の活力と名誉を大きく損なうことになる。


 





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Last updated  2013.07.15 11:54:01
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