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鎌倉橋残日録 ~井本省吾のOB記者日誌~

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2013.11.15
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カテゴリ:生活・人生
 最近、「絶食系男子」が増殖しているという。結婚したいと願っている独身女性から耳にした。「草食系男子」という言葉を知っているヒトは多いだろう。だが、絶食系とはどんな男性を指すのか?

 くだんの独身女性に聞いたほか、ネットでも調べてみた。それらによると、草食系男子は「女性との交際に興味があるが、自分からは誘わずに女性のアプローチを待つ受身型」。これに対して、絶食系男子は「そもそも女性との交際に興味がなく、女性からのアプローチに反応しない男性」を指すのだという。
かと言って、同性愛者でもない。

 すると、性欲がないのか。肉体的に健康な男性なら食欲があるように、一定の年齢に達したら性欲が生じ、自然、女性を求めるはずだ。

 これが常識かと思ったら、そうでもないようだ。絶食系男子にも性欲はあるが、自慰行為によって満足させてしまうらしいのだ。肉食系や草食系も自慰行為はあるが、それだけでは満足せずに生身の女性を求める。これに対して絶食系はDVDやピンナップを見つつ、自慰行為だけで済ましてしまう。

 と言うより、生身の女性と関わることのわずらしさや経済的、精神的損失が生じる危険を嫌がり、自慰行為によって回避するようだ。女性との接触のわずらしさを厭う絶食系はそもそも性欲そのものが弱い傾向もある。

 若い男性が女性との結婚や同棲を求めるのは性欲だけではない。食事や掃除、洗濯など生活の世話を望んでいる。特に、地方から東京などの都会に出て、母親の世話を受けていない単身者にその希望が強い。

夜遅く、疲れた体を引きずって帰宅したが、食事はない。敷きっぱなしの煎餅ふとんは氷のように冷たく、建て付けの悪いアパートのガラス窓のすき間から北風が容赦なく吹き付ける。「ああ、誰か、優しい女性が世話してくれないか」。そう思って職場内の女性や、親戚、先輩から紹介されてお見合いした女性と、そそくさと結婚してしまう。

 これが30~40年前までの若い日本男性の行動パターンだった。女性側もそうした男性の働きかけを待っていて、そこそこ気が合い、親の承諾があれば、結婚をためらう理由はなかった。

 しかし、少子化のもと、今や親と同居する独身男性は数多い。単身世帯でも家の窓はアルミサッシで保護され、エアコン付きの部屋は暑さ寒さ知らず。自動洗濯乾燥機に入れれば、洗濯は簡単。掃除機も使い勝手が良くなっている。

部屋に食料が無くても、遅くまで開いているレストランや居酒屋には事欠かないし、24時間開いているコンビニが基本的な食料を満たしてくれる。その味も年々向上し、オデンや惣菜など、平均的な専業主婦が作ったものよりおいしい例も少なくない。

 つまり、女性がそばにいなくても困らなくなっているのだ。おまけに、世は男女平等促進社会。実態は女性の役員や管理職はまだまだ少ないが、雇用均等法によって、賃金水準は平等となり、仕事のポストも分け隔てがなくなりつつある。

 是非はともかく、男女平等化は男性を肉食系にしにくくしている。以前なら女性を食事に誘っても、「所得の多い自分がおごるのは当然」と全額支払っていた。その行為が「働きのある自分がこの女性を守って家庭を築こう」という意欲につながり、肉食化を促した。

 しかし、給与が平等で、まごまごすると、相手の女性の方が、所得が多い。これでは「女性を女房として養って行く」という気持ちになりがたい。「愛があれば、給与は問題ではないはず」なんて言われても、気分が草食系になってしまう男性が多くなるのは自然だろう。その気分は性欲さえ萎えさせていくのかも知れない。

 しかし、肉食系のたくましさを求める女性は今も多い。彼女たちは「自分と同等、もしくは自分より給与の少ない男性」と添い遂げようと思う気持ちを持ちにくくなる。

 これにセクハラ、パワハラ批判が加わる。男性が少しでも強引に自分との付き合いを要求すると、セクハラだ、パワハラだと指弾される雰囲気が広がっている。肉食系であるリスクが高まっているのである。リスクを避けようとすれば、自然、草食系、そして絶食系へとなって行く。

 もう1つ、以前は強かった「適齢期」という社会的な圧力の消滅も絶食系男子を増やしている。30~40年前までは25歳をすぎると女性は「売れ残り」「ハイミス」と陰で囁かれ、それを怖れて23歳をすぎるころから、そわそわしだした。お見合いに乗り出して、多少相手に不満が残っても「売れ残る」恐怖よりはいいと、結婚に同意した。

 女性ほどではないにせよ、「男も20代のうちに結婚せねば」と、30歳が1つの壁になって、結婚に踏み切っていった。

 今やそうした社会的な慣習、圧力は皆無に近くなっている。それが絶食系をふやし、30代、40代の独身男性、独身女性を大量に生み出し、少子高齢化社会を加速させている。

 しかり、女性の社会進出を阻害する保育所の不備や、男女平等社会の遅れ(だけ)が少子高齢化の原因ではないのだ。むしろ、それは少子高齢化を促している面がある。

 かと言って、一度広げた女性の社会進出や男女の雇用機会均等化を逆転するわけにも行かない。まして、エアコン、コンビニの普及など豊かな社会をやめるわけには行かない。

 成熟社会のもと、男女が結びつく新しい社会慣習を考える時代なのである。






Last updated  2013.11.16 10:39:22
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