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カテゴリ:文学その他
まろさんが書かれていた小泉八雲の 『怪談』 の話を読んでいて、ふと夏目漱石のことが頭に浮かんだ。この二人には微妙な関係があって、熊本の第五高等学校でも、東京の第一高等学校でも、なぜか八雲を追い出すようにして、八雲のすぐあとに英語教師として漱石が着任している。 八雲の 『怪談』 が出版されたのは1904年だそうだが、漱石の 『夢十夜』 が朝日新聞に連載されたのは1908年ということだ。時代的に言えば、ちょうど日露戦争の前後であり、ロシアという大国との戦争によって社会の中に緊張が強まり、また八幡製鉄所の操業開始に象徴されるような、国内の重工業建設が軌道に乗り始め、堺利彦や幸徳秋水らによる社会主義運動というものが登場してきた時期でもある。 漱石の 『夢十夜』 は、一話から五話までは 「こんな夢を見た」 という書き出しで始まっていて、夢をひとつずつ語るという体裁になっているが、どれも一種の怪談話として読むことができる。たとえば、次のような話。
第三夜 こんな夢を見た。 六つになる子供を
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「夢十夜」は呼んでみようとおもいながら、いまだに読んでいませんでした。
なんだか背筋が寒くなりました。 (2007.09.27 22:49:01)
heliotrope8543さん
よく考えてみると、怪談話というのも逆に悪夢を語るところから生れたのかもしれませんね。 漱石の作品は青空文庫でほとんど読めます。 http://www.aozora.gr.jp/ (2007.09.28 00:20:06) |