ナイト・ディーラー <株・為替・債券・石油などのマーケット・ニュースを報道・解説>

2007/05/07(月)09:41

東京市場寄付き 日経平均169円25銭高で始まる

 7日、寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は前週末比169円25銭高で始まった。  前週末4日の米株式市場でNYダウが4日連続で最高値を更新したほか、シカゴ日経平均先物6月物の清算値が大証終値を上回ったことで買いが先行している。外国為替市場で円相場が1ドル=120円台前半で推移していることも買い安心感を支え、輸出関連株が買われている。東証株価指数(TOPIX)も続伸で始まった。    個別銘柄で見ると、はソニーやTDK、キヤノン、武田といった国際優良株や東エレクやアドテストといったハイテク株の一角が高く始まった。三菱UFJや三井住友FG、みずほFGといった大手銀行株も買われている。トヨタ、ソフトバンク、新日鉄、住友鉱、コマツ、ファストリ、KDDI、信越化なども上げている。半面、業績の下方修正を発表した住友信が安い。大幅赤字となった武富士やプロミスといった消費者金融株も売られている。  日経平均先物6月物は続伸して始まった。寄り付きは2日比190円高の1万7630円。前週末の米株式市場でNYダウが4日連続最高値を更新したことを好感した形となっている。外国為替市場で円相場が1ドル=120円台と円安・ドル高基調を維持していることも買いにつながり、寄り付きからシカゴ・マーカンタイル取引所の4日の清算値(1万7615円)を上回った。また朝方の外国証券経由の現物株売買動向(市場推定、株数ベース)が買い越しと伝わったことも投資家心理の改善につながった様である。TOPIX先物6月物も続伸して始まった。寄り付きは2日比11.5ポイント高の1719.0だった。  東京外国為替市場で円相場は小幅に5日続落して始まった後、弱含み。9時時点では連休前の2日の17時時点に比べて12銭の円安・ドル高の1ドル=120円09―12銭前後で推移している。前週末4日の海外市場で、市場予想を下回る米4月雇用統計の発表されたが、米の景気後退を憂慮する内容ではなかった事から、円買い一巡後にドルが買い戻された。東京市場でも、その流れを引き継いで始まり、円売り・ドル買いがやや優勢になっている。。株式市場で日経平均株価が急騰して始まったが、円相場への反応はいまのところ目立っていない。  円は対ユーロでは弱含み。9時時点では1ユーロ=163円25―28銭前後と2日の17時時点と比べて41銭の円安・ユーロ高水準で推移している。日欧金利差の拡大観測を背景にした円売り・ユーロ買いの優勢が続いている。

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