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カテゴリ:国際情勢
Jパワー(電源開発)の筆頭株主で英投資ファンドのザ・チルドレンズ・インベストメント・ファンド(TCI)は、Jパワーの株式買い増しを日本政府に求めている件に関し、新たに信託スキーム方式による株式追加取得分の議決権凍結を政府に提案した。TCIとしてはJパワーの原子力発電所への影響力行使についての政府の懸念を払拭し、追加取得の株式は信託銀行に預ける事で議決権凍結の実行力を担保し、買い増しを認めてもらうのが狙いであろう。
これまで日本政府は「安全保障と公の秩序の維持を妨げるおそれがある」との判断から、関税・外国為替等審議会の特別部会に諮っているが、TCIの計画をそのままは認めないとの見方が有力になっている。 ただ、渡辺金融相が閣議後の記者会見で「日本市場が閉鎖的とのイメージを持たれないよう、マーケットの腑に落ちる説明をする必要がある」との認識を示し、政府部内でも微妙な綱引きが続いているようだ。 仮に、今回TCIが提示した様な信託スキーム方式が認められれば、我々ヘッジファンドにもエネルギー産業への門戸が開かれる事になり、その動向については注視する必要がある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Apr 15, 2008 07:28:14 PM
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