atelier fu:wa

完全加熱の鶏由来食品をずいぶん食べられるようになってきた「うり坊」。
それを見ていて、私にはずいぶん前から考えていたことがありました。
（卵を使ったホットケーキが食べられるのなら、パウンドケーキもいけるんじゃ・・・？）
以前、お友達の管理栄養士と主治医の先生に、
「卵を泡立ててオーブンで蒸し焼きにするスポンジケーキは、焼いてるけど実は生同然なんだよ」
と、教えてもらっているので
スポンジケーキを食べるなんて、夢のまた夢。
けれど、パウンドケーキなら、卵は泡立てず、混ぜるだけ。
ホットケーキと同じような状態じゃない？
それなら！！・・・と、大冒険に挑戦！

ここでひとつ、問題が。パウンドケーキ＝バターケーキ。
そう、パウンドケーキには空気を含ませたバター、またはマーガリンを使います。
けれど「うり坊」は牛由来製品は未だ完全除去。
アレルギー用マーガリンを使えば話は早いのかも知れないけれど、
身近では手に入りません。
ネットでなら、すぐ手に入るんだろうけど
ここで私のこだわり『普通のスーパーで、普通に売ってる食材』を使うんだ！と思ってしまい
あれこれ考えた結果・・・さあ、実行！

　　　　　　
焼き上がりはこんな姿。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　カットしたら、こんな感じ

ビジュアル的には、合格点、かな？
プレーンでもよかったけど、純ココアを一部混ぜて、マーブルにしてみました。


レシピは以下の通りです。
・小麦粉…１００g
・ベーキングパウダー…小さじ１
・コーン油・ラード・ショートニング…各３０g
・砂糖…７０g
・卵…２個
・純ココア…適量（大さじ１～２杯ってとこでしょうか）

バターを使うところを、３種類の油脂分で置き換えてみました。
３種類にしたのは、単品にすると風味が出ないんでは、というカン。
油脂分の割合も、カンです。ごめん、アバウトで
卵２個は多いようでも、実際は食べても２切れくらい。
だとしたら、８等分くらいでしょ、今の「うり坊」には許容範囲内。

肝心のお味は・・・
あら熱を取った、まだほんのり暖かい状態で食べたのだけど
食物アレルギーがない、普通のケーキの味を知っている「おさる」が
「おいしいよ」と、パクパク食べていたので、この時点で合格点。
私ももちろん、食べました。
外はカリカリ、中はそれなりにしっとり感もあり。
このカリカリは、ラード・ショートニングを使った時点で想定範囲内。
うん、まあ、いいんじゃない？

そして、真打ち「うり坊」の番。
ケーキなんてものは初体験、もちろん食感も知らない。
「ほんとに食べても大丈夫？」と何度も確認し、おそるおそる、パクリ。
・ ・・いつの間にか口に運ぶスピードが早くなり、あっという間に、完食！
「お、おいしい！！！」
２切れだけ、と限定していたんだけど、その２切れ目はすぐ完食。
「おかーちゃん、また作ってね！」
・ ・・は～い、しんどくならなかったら、ね。

夜になっても、体調に変化なし。
アレルゲンを食べてしまったら早くて２時間もすると変調するけど
今回は、それはクリア！
仕事から帰ってきた旦那に、残りのケーキを指さしながら
「これね、おかーちゃんが、バターを使わずに僕が食べられるのを作ってくれたんよ」と
嬉しそうに報告する「うり坊」が、印象的でした。

そして、２日すぎても、変調はありませんでした。
今回の大冒険は、成功に終わったようです。