明日に生きる子どもたちに ーすこやかな成長を願ってー

2007/03/01(木)23:25

少年事件を通じて考える。

♯すこやかな成長をねがって♭(472)

今日,15歳の少年審判に同席した。 少年は4週間,鑑別所にいた。 学校では手に負えなかったらしい。 そんな子もこの施設で内省を続けていた。 この少年は内省が不得意な子だ。 というより,家族と離れて一人でじっといることが 耐えられないということだ。 よく泣いているそうだ。 鑑別所の技官,家庭裁判所の調査官 短期間に少年及び少年を取り巻く環境を把握した。 父親は仕事に忙しく子どもとの会話はない。 母親は仕事の都合でよる7時以降の帰宅だ。 塾が毎日あり,少年の帰宅と塾に出かけ,すれ違っていた。 性格は,幼児的な自己中心的なものという。 この性格と受験勉強のストレスと両親との会話の疎遠が 非行の原因のようだ。 少年は,将来の目標は 夜回り先生のような先生になりたいといっていた。 私は心理学の専門家ではない。 この少年は,回りの環境を 受動的に受け入れることは不得意のように 思えた。 母親との絆が著しく強よく思える。 欧米では,子どもが生れたときから 親子の関係,おそらく母と子も 距離がある。 それに対し日本の母と子は距離がない。 それがあるときは,人格の形成によい風に 作用しているといわれるが, 過度の相互依存は,ひ弱な子にしてしまう可能性もある。 ところで,少年は今日はどんな夕食だったろう。 後1週間の中学生生活 この少年にとって,有意義なものであって欲しい。

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