koalaの部屋

映画「降りていく生き方」は、公式HPでも、
そのあらすじさえ公開していないので、
私などがここで書いちゃうわけにはいきませんね。

経済成長こそ最重要、とにかくお金が第一、効率が第一、
そういう生き方はもう限界を迎えていませんか？
お金のため、便利さのために破壊してきたものを
もう1度見直して、そこからのスタートを目指しませんか？
そういうテーマの映画です。武田鉄矢さんが主演です。

沢田雅美さん演じる、酒蔵のおかみさんが印象的でした。
閑古鳥の鳴くような、商店街にある酒蔵のおかみさんで、
ご主人亡き後、ご主人が本当に作りたかったお酒を造っています。

日本酒というのは、ちゃんと利益を上げようと思うと、
本物の作り方でできる3倍の量を造るような方法でないと、
従業員の生活が成り立たないそうです。
なので、亡くなったご主人は、従業員の生活のため、
不本意でしたが、そういうお酒も造っていました。

しかし、ごたごたの末、従業員が離れていってしまいました。
ご主人は、それならもう儲けは気にしないで、
本物のお酒だけを造ろうと言って、素晴らしいお酒を造りました。
喜んでいたのもつかの間、ご主人は急に亡くなってしまいました。
その遺志を継いで、がんばっているおかみさんを、
沢田雅美さんが爽やかに演じていました。

武田鉄矢演じる主人公に、みんなで裏切られていたことがわかった時、
発酵と腐敗は同じことだとみんなを諭します。
（正確なセリフは脳みそつるつるなので再現できません）

人間にとって有益だったら発酵、有害だったら腐敗と言われる、
自分のお金、自分の成功、という欲は腐敗をまねくけれど、
山本五十六（武田鉄矢）は確かに腐敗していたかもしれないけれど、
でも今あの人の中で確実に発酵が始まっています。
良くなるために悪くなるってことがあることを
忘れないで欲しいんです。

自分の怒りとか悔しさではなくて、裏切った相手の心の中で、
腐敗から発酵へ進む光があるのを見つめてるんですね。
信じていたのに裏切っていた相手の心の成長を祈ってるんです。

逃げていく武田鉄矢を見ながら、そう言った沢田雅美さん、かっこいい

武田鉄矢～映画「降りてゆく生き方」公開１周年記念
『あなたの人生に「奇跡のリンゴ」をつくる本』（小学館）

既存農薬農法の潜在的な怖さと、自然栽培（農法）の可能性


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