2007/09/06(木)01:35
秘密兵器
今日は放送関係のデスクには一台は装備されていたCISと言うシステムをご紹介しましょう。
Commentator's Information Systemと呼ばれるこのタッチ・スクリーン端末、つまりは解説者用の情報源と言うことです。今までは紙の資料をどっさり渡されていたのですが、これが今ではデジタル化されているわけです。
日々のスケジュールは勿論のこと、各種目の世界記録や各国のメダル獲得数など、報道に必要な情報はほぼ網羅されているのです。
また、この端末は公式記録システムと連動しており、時々刻々と情報がアップデートされていきます。今行われている競技が右のタブに表示されます。そして、各競技にリストアップされた選手の名前をタッチすると、その個人情報が一発表示されます。生放送には絶対的な威力を発揮する「秘密兵器」なワケです。
しかし、これとて万能ではありませんでした…との報道陣には別の資料が必要なのです。というのも、お互いの国の選手の名前の発音が変わってしまうので、漢字の別資料が必要なワケですね。
女子マラソンの周春秀は語では「しゅう・しゅん・しゅう」と早口言葉みたいですが、このシステムではZhou Chun Xiu(ジョウ・チュン・シウ)。逆に我が国の土佐礼子はあちらの国ではTu Zuo Li Zi(トゥ・ズゥォ・リィ・ズ)なのでReiko Tosaと言う公式表示とは似ても似つかぬものになります。
とは「現地読み」が通用するようになりましたが、こればっかりはどうにかした方がいいと思うんですけどね。
漢字ってこういう時不便かも →
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