OVER THE RAINBOW

2009/01/14(水)09:56

わたしのなかのあなた

BOOK(15)

また今朝も、コブタ2は寝転がっている。 平日の午前9時半すぎ…。 世間一般では「遅刻」と呼ばれる時間帯に、堂々としかもグゥグゥ寝息までたてての立派な寝転び具合。 一体、このさき何十年にもおよぶ社会生活にコイツは適応していけるんだろうか? それよりも特筆すべきは、一応私立中受験生ですから! こんな乱れた生活リズムでいいのか? もうこの時間では、一教科目の入試が終わっているころでは? そんなコブタ2の姿を見ているだけで、ストレスがたまります。 が、ストレス発散に毎日ゲームばかりしているわけではなく、ちゃんと?読書もしています。 ストレス解消になるかどうかは別…な、内容でしたが最近読んだのはこんな本。 わたしのなかのあなた 美しい表紙とは裏腹に、内容はかなり深刻なものでした。 白血病にかかった娘に臍帯血移植の治療を受けさせるために、計画的に出産をした夫婦。 無事に女の子・アナを出産して、すぐに姉の手術が行われ経過良好。 が、数年後に再発。 姉のために今度は骨髄液を提供する、幼いアナ。 この時点では姉のためということは理解しているものの、どんな手術が行われ自分にどんなリスクがあるのかは幼さゆえにわからない。 完治とまではいかないが、姉は入退院を繰り返しながら成長していく。 が、こんどは白血病ではなく腎臓が機能しなくなり、今回もアナに腎臓を提供するよう両親が計画する。 しかしもうアナも十二歳になっているので、姉への腎臓提供を拒否し両親を相手取り訴訟を起こす。 と、いうお話。 ラストは、「え?そうきたか?」 という内容で、しばらく考え込みました。 決してストレス解消にはならなかったけれど、移植をする側・される側の心理描写を読みつつ、物事や人生に正解はひとつではないんだよね…と改めて心に刻むことができました。

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