2006/08/10(木)20:54
諸葛亮
今日は諸葛亮の「出師の表」(※)から抜粋です。
※蜀漢の丞相諸葛亮(しよかつりよう)が、昭烈帝(劉備)の没後、出陣にあたって後主劉禅に奉った前後二回の上奏文。誠忠と憂国の至情にあふれた名文として知られる。
-国語辞書(大辞泉)-
では、いきます…
『臣亮言す。
先帝創業未だ半ばならずして、中道に崩そせり。
今、天下三分し益州は疲弊す。
此れ誠に危急存亡の秋なり。
然れども待衛の臣、内に懈らず、忠志の士、身を外に忘るるは、蓋し先帝の殊遇を追い、これを陛下に報いんと欲すればなり。
誠に宜しく聖聴を開張し、以て先帝の遺徳を光かし、志士の気を恢弘すべし。
宜しく妄りに自ら菲薄し、喩えを引き義を失い、もって忠諌の路を塞ぐべからず。…(略)』
私が気になったのは、この抜粋での最後の部分です。
陳舜臣氏が著書の「秘本三国志(六)」(文春文庫)で、
私のような凡人にもわかりやすく書いてくれていますので、
どんなことを言っているのか引用させていただきます。
「宜しく妄りに自ら菲薄し、喩えを引き義を失い、もって忠諌の路を塞ぐべからず」
~はじめから自分を菲才で学問が浅いなどと考えたり、
喩えを引いてあれこれ義に合わぬことを言って、
忠臣の諫言の路をふさいではならない。
諸葛亮孔明(181~234)
(以前のライブドアブログに掲載したものに若干、手を加えたものです)