カテゴリ:読んでみました
この2冊の本に共通するもの.それは土地が発する霊気のようなものへの感度の良さ,かな.霊気と言って悪ければ集合的記憶といってもいい. 中沢新一さんの本の読者は付録についている東京アースダイビングマップ(縄文時代の東京の地図に現代の鉄道路線や遺跡の場所,その他のランドマークを重ね合わせたもの)を片手に,著者の案内で縄文時代と現代の東京の間を行き来する仕組みになっている. 呉善花さんの本は新書なのにしっかり地図が掲載されていて,地名をちゃんと空間に結びつけることができる.小樽みたいなつまんない(失礼)土地からはじめてそこに45頁も使っているのもすごいですが,読み終わると,なんだそんなにつまんなくないじゃないかとか,自分も行ってみたいと言う気にさせてくれるところがとりわけすごい. わたしは札幌に住んでいたころ樽商戦(小樽商科大学との定期戦)用の応援歌をたたき込まれて,小樽に対する敵意を刷り込まれたらしいです.げに恐ろしきものは教育. お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.02.24 15:51:09
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