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日本経済新聞7月24日夕刊の「あすへの話題」に俳優の児玉清さんが「マナーという言葉が眩い」という文章を書いています.列車内で数人の若い男女が近くに他人が居るのを気にせず大声で談笑しているので不愉快になったという話.自らの振舞いをコントロールできる大人の振るまいが印象的だったウィーンでの体験と対照させている.
ひょっとすると「傍若無人」はわが国の国民性というものかも.ま,日本人の専売特許でもなくて,ほかにも傍若無人な国民が沢山居るのかもしれないけれど,日本人が傍若無人なのは恐らく間違いないところ.それも昨日や今日始まったことではなく,20年以上前,当時暮らしていたオランダで日本からの観光客を見て感じたこと. 日本人観光客が一番マナーが悪いわけでも騒がしいわけでもありません.また一人で歩いている日本人観光客はちょっと頼りなげなところを別にすれば至極まともです.それが2人以上になると,突然自分たちの間の関係だけが世界のすべてになるらしい.そして自分たちの間だけで礼儀正しくしたり騒がしくして安心している.その時,まわりにほかの人々が行き来しているのは全く見えなくなるような.そういう意味で傍らに人無きがごとし. お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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