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回文とは上から読んでも下から読んでも同文同文句になるように書いた文や句のこと.一種の伝統芸で,回文歌(短歌),回文狂歌,回文俳諧,回文詩(漢詩)なども行われているようです. 幼なじみのグラフィックデザイナー/イラストレーター伊藤文人氏はユニークなさかさ絵やさかさ文字で既に高名を博していますが,さかさ文ともいえる回文も秘かに書きためていたようで,うち317点を漫画つきでまとめたのが本書(「脳を鍛えるさかさことば」,メディアファクトリー,2006). 私たちはそれと知らずに回文で喋っていたんだと気づかされる素直なものから,どうみてもヘリクツ,コジツケなんだけど,それをエンタテイメントの域に高めたような作品まで.いや,後者こそこの作品集の真骨頂といえるかもしれません.なにかあり得ない話なんだけど挿し絵を付けて見せられると妙に納得してしまったりもする. さて,ここまで「さかさ」にこだわる伊藤さん,そのうち「さかさ物語」とか「さかさオブジェ」なんかにも挑戦するのでしょうか. 【素直で賞】 1.値段変だね 2.イタメシでしめたい 3.私、マイカー買いましたわ 【頑張ったで賞】(どんな情景なのか想像してみましょう,正解は本書で) 1.たいもつさいけなけいさつもいた 2.さるもまんもすもとうろうともすもんまもるさ 3.あはうふえへんへえふうはあ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.08.17 16:31:18
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