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ホテルオークラで宿泊部の副部長をされていたサービスコンサルタントの蔵田理さんが書かれた「接客のプロが教える上客がつくサービスつかないサービス」を読みました.
この方を中心とするチームが緊急の問題を解決する現場を間近に見たことがあるので,期待をもって読み始めました.読み終わって期待を裏切らない内容だと思いました. 「『ノー』ではじまるサービスはサービスではない」 「サービスは時には勇気ある決断を必要とする」 さてそれではどうするか,といった難しい問題にも明瞭な答えを出しているし,具体的な事例をあげながら51のアドバイスにまとめてあるので,大変読みやすい.1時間くらいで読み通してしまいましたが,ちょっともったいなかったかもしれない.座右に置いてときどき読み直してみたい本です. オークラの静かなロビーには,いつもかすかにBGMが流れている.これは蔵田さんのアイデアではなく,オークラの創始者のお一人野田岩次郎氏の考えなのだそうですが,「ロビーは家で言えば居間と同じようなものだから、必要以上の音は出してはいけない。だからスタッフ同士の連絡もウイスパー(ささやき声)でおこなうべき」というこだわりによるものだとか.必要以上の音が出ないようにBGMを完全に消してしまうのでなく,かすかに流しておくという発想が面白い.確かにそのほうが効果的なのかもしれません. お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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50年前のフランスでこうした本が出ておったら、わしももう少し上客に恵まれて、世紀の名作を、あといくつか造れたかもしれんなあ.まったく建築家も客商売なので、わしのような、芸術以外には鈍感な人間は、いつも人間関係ではヘマばっかりしていた.
(2007.12.17 21:03:03)
コルビュジエ先生,
こういう本のタイトルは出版社がつけるものだから,著者につっこみをいれるとかわいそうですよ.先生の場合は本が出てたってどうせ読みはしなかったでしょ. (2007.12.19 12:52:20)
ヤシャさんさすがですね.30年ほど前に、米国の研究者が、偉大なる創作の秘密の知ろうとル・コルビュジエの読書傾向を調べた.彼は決して沢山の本を読んでいたわけではなく、むしろ気に入った10冊余りを繰り返して読んでいる点が特徴だったそうです.
(2007.12.19 20:54:45)
えちごじまさん,お久しぶり.
ル・コルビュジエ先生にとって,その10有余冊の本は考える道具だったんでしょう.いい本はいい建築や庭園のように何度その中を歩き回っても新しい発見があったりするんですよね.本は同じでも読み手の中身は常に変わっているから. で,それってどんな本だったんですか? 聖書とかじゃないよね. (2007.12.19 22:39:09)
いやあ歳のせいか、ル・コルビュジエの愛読書がどんなものだったか、、まったく思い出せないし、また手元にその論文もないので、検討つかない.そんなことでいいのかっ、、と言われるとさすがに恥ずかしいが、、思い出したら書きます.それまで冬眠、
(2007.12.20 11:24:19)
「伽藍が白かったとき」を見るとフローベールの「ボヴァリイ夫人」を読んだらしい形跡は窺える.
あとドレジの「近代世界の矛盾」とか.「新フランス百科事典」は愛読書とは言えないかも. (2007.12.20 14:18:18)
偉そうにル・コルビュジエの本など出しておるえちごじま君が、ぼけたのか、ずいぶんといい加減なことを言っておるなあ.どうもヤシェさんの方がよくわかっていらっしゃるようではないか.本の代金を返せ、、、
(2007.12.21 22:22:20)
胡麻さん,
えちごじまさんは本書くだけじゃなくて建築の現場も知っているでしょ.ホテルマンだった蔵田さんも現場の数を踏んでるから書かれたものが面白いんですよ. (2007.12.22 21:07:23) |
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