空飛ぶ温室
今年の6月13日から9月21日までアーネム中央駅の北部に広がるソンスベーク公園(Park Sonsbeek, Arnhem, ここ)で開かれた第10回国際彫刻展.恒例のこの展覧会が開催されるたびにアーネムの町には展示作品の中から選ばれた彫刻が増えていくというのだけれど,オープニングに先立つ6月8日には作品を市民がかついで町中を練り歩くアート行列なるイベントもあったそうな.アートで市民が目一杯楽しもうというのは悪くない.ついでに観光客をたくさん動員して町のホレカ(ホテル,レストラン,カフェ)にお金を落としていってもらおうというアイデアも悪くない.街角に多くの作品の中から選ばれた優秀作が増えていくというのもまったく悪くない.僕たちがアーネム現代美術館からソンスベーク公園まで歩いて森の中を行ったり来たりしたのは雨の9月7日.オランダ人にとって雨は散歩をやめる理由にはならないので,この日も公園のぬかるみ道をそぞろ歩く人はたくさんいました.大木の繁る森の中に展示される作品ということで巨大なものが多いのだけれど,これはとりわけ大きなものの一つ.タイトルには Flying Greenhouse とあった.