2006/02/11(土)11:59
小早川家の御館周辺を歩く その3
本郷小学校は、校庭からみえる校舎の後ろに、もうひとつ新しい校舎があります。
その後ろの校舎を、具住神社の丘から見たのが、この写真です。
校舎のすぐ後ろが急斜面になっている様子がわかります。
その場所まで、近づいて見ましょう。
左側に写る校舎が、新しい校舎ですが、ここは、もともとは山の斜面でした。
その斜面を削って校舎を建てたため、裏手の山が、このような急傾斜になったそうです。
写真のなかで元校長先生が指を指しています。
このあたりから、工事中にコップ1杯程度の黒米(玄米)が出土したといいます。
ただし、この黒米がいつの時代のものかは、わかりません。
その斜面に、いま小さな祠が鎮座しています。
すでに名前も忘れられている祠ですが、文政2年の「国郡志御用ニ付下調書出帳」には、「土井上 籠守(かごもり)大明神」の名前が記載されています。
「土井」の上という位置からみて、これが籠守大明神に相当するのでしょう。
大明神という名前にしては、あまりに小さな祠です。
もともとは、もう少し斜面の下にあったものを、校舎増築のときに、いまの位置にあげたそうです。
もしかすると、御館の鎮守だったのかもしれません。