こっぱんの日記

2005/08/22(月)10:32

「はだしのゲン」7までを読み、キャノン機関の存在を知る

映画・読書・音楽会その他(773)

今日は、外出しても盆休みのところが多いと思ったので、在宅で雑事を片付けた。デジカメ画像を整理したほか、日経パソコン、郵趣誌、スタンプマガジン、俳句同人誌「築港」、「はだしのゲン」などを読んだ。 「はだしのゲン」は7までを読んだ。現在、昭和24年。7巻の主題は、原爆を受けた元新聞記者が家族を全部失い、生きる希望として書いた小説を、苦労の末、本にするところ。本の完成を見ずに作家は原爆症で死ぬ。本の内容は原爆の体験記。しかし印刷された本は、GHQ(連合国総司令部)の目にとまり没収、関係者は取調べを受ける。 ここで、私は、これまで浅学にして知らなかった「キャノン機関」というものの存在を初めて知った。戦後、日本が独立を認められるまでの6年間は、アメリカの占領下に置かれていたが、その間、日本人はアメリカに逆らうことは出来なかった。その間、多くの、アメリカに逆らった人たち(多くは共産主義の思想家)が、GHQに連行されあるいは拉致されたそうである。そのうち多くが、「キャノン機関」に入れられ拷問を受け、ソ連のスパイになることを強要されたそうだ。 昭和24年7~8月に起った3大国鉄怪事件(下山事件、三鷹事件、松川事件)は、今なお未解決で犯人が見つかっていない。いずれも共産党員が疑われて逮捕されたが、証拠がなく迷宮入りになった。松本清張氏などは、共産党員に罪を押し付けるため、GHQ関係機関がやったと考えざるを得ない」としているが、これも証拠がない。 「はだしのゲン」7のp119には、下記のように書かれている。  のちに昭和28年11月、鹿地事件としてキャノン機関があることがあきらかにされた。  米軍がとりあげた東京本郷にある岩崎邸の地下室には、水牢や拷問の責め道具が揃って発見された。  鹿地事件は氷山の一角で、この本郷ハウスには、数100人の日本人が監禁され闇に消えて行ったのだ。 拉致と言えば、北朝鮮の拉致問題だけに目が行っているが、占領時代とは言え、アメリカは日本に対し、相当ひどいことをしてきたらしいのである。(日本の独立後、キャノンは自殺し、キャノン機関の資料はすべて焼却されたようである) キャノン機関、鹿地事件、国鉄3大事件などをもう少し詳しく知るため、ウェブで検索したが、いろいろなことが書かれていて勉強になった。論調もいろいろ違うので、ウェブのアドレスは書かないでおく。 写真は、はだゲン7の表紙と119ページの絵。 六十年 原爆の傷 まだ癒えず 今日は、阪神は横浜と引き分けたが、中日が巨人に敗れたため、ゲーム差は2に開き、実質マジックは1つ減って37に、優勝確率は少し上がり70.1%となった。それにしても、11回裏の1アウト満塁のさよならのチャンスに、3,4番のシーツ、金本が凡退してしまったのは情けない。

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