テーマ:牛肉、牛肉~!(136)
カテゴリ:日記
この仕事をするまで私も全く知りませんでした。
日本では食用の牛さんは、全て種付けと呼ばれる人工授精で生まれます。 決して自然に増えたりはしないんですよね。 初めて知った時には本当にビックリしました。 日本の食用の牛でオスなのは種牛と呼ばれる「精子」を提供する牛さんだけです。 宮崎の口蹄疫問題の時に、どげんかせんと....の県知事さんが種牛保護に奔走されていましたね。 生まれた子牛さんがオスの場合 1.種牛になる 2.去勢されてオカマちゃんになる が待っています。 実際には1.の牛さんは血統が決まっているのでまずなれません。 ほぼ100%が2.の去勢牛として食用になります。 去勢する理由は肉質が柔らかくなること。 肉の色合いがキレイなんだそうです。 「人間でも牛でもオカマちゃんの方がキレイや」 これはうちの社長の名言です(^^; ちなみに去勢牛の事を「ヌキ」と呼ぶのはタマタマを取ってしまうからだそうです。 子牛がメスの場合、子どもを産む(増やす牛)になるか 子どもを産まずに食用になるかのどちらかです。 子どもを産まずに食用になる牛を未経産牛といいます。 コンディションが同じなら去勢牛よりも高値で取引されます。 未経産牛は子牛を産むための栄養をしっかり体に貯めているため 去勢牛より美味しいとされています。 和牛特有の甘みも未経産牛の方が強いとされています。 「美味しんぼ」という漫画の中で海原雄山も「牝牛」を珍重していました(^^; 長々と書きましたが、ポイントを整理します。 専門店、スーパーなどどこに買うか関わらず、市場に出回る和牛は未経産牛(メス)か去勢牛です。 価格は未経産牛の方が高価です。 性別の表示義務がないので特に表示していなければ去勢牛でしょう。 参考までにですが、オーストラリアやニュージーランドでは牛は自然に増えるそうです。 確かにあの数を人工授精するのはほぼ不可能でしょう(笑) だから子どもを産むメスはほとんど食べる事はないそうです。 つまり市場に並ぶオージービーフはほぼオスって事ですね。 「所、変われば 品、変わる」とはよく言ったものです。 ちなみに当店の黒毛和牛は全て未経産牛です。ホルモンなどの内蔵肉も全てです。 自信を持って美味しい肉を提供したいという社長のこだわりです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.05.09 17:31:26
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