2013/09/14(土)07:20
胡麻の栄養
有史以前から昔からカラダにいい食べ物として、世界中の人々を魅了してきたごま。
そのごまに、いままた熱い視線が寄せられています。
成人病を防ぎ、ガンを退治し、やっかいなアトピー性皮膚炎にも効果があるといわれているごまの栄養についてみてみましょう。
悪玉酸素をやっつける、ごまだけの新兵器ゴマリグナン
『黒ゴマに含まれるリグナン』は*イソフラボン*(女性ホルモン作用をもつ)の作用を強化する働きがあります。
イソフラボンを含む食材で有名なものは大豆、納豆、お豆腐などですね。
酸素がなければ人はいきていけません。でも、同じ酸素が人の細胞を傷つけ、病気を引きおこしてしまうこともあるのです。 最近ではこれまで謎だった老化現象をはじめ、ガンまでもが"体の異常な酸化"と大いに関係があるといわれています。
肝臓が活性酸素だらけになってくると、身体のためのエネルギーを作る役割と、老廃物を分解処理する役割が衰え、エネルギー不足や疲労物質の蓄積が起こってしまいます。その結果として老化をはじめ、ガン、動脈硬化などをひきおこすことがあるということです。 もともと肝臓へは抗酸化酵素(SODなど)が多く供給されているのですが、ごまにわずか1%弱含まれているゴマリグナンは、活力が低下した抗酸化酵素に代わり、肝機能を向上させ、有害物質や脂肪酸の分解、エネルギー源の供給、老廃物の回収といった機能を支援し体内機能を良い状態にしてくれます。さらにごまに含まれるビタミンEはこのゴマリグナンの抗酸化作用を助けてくれます。
つまりごまが古代から不老長寿をかなえる神秘的な食品とあがめられてきたのには、ちゃんと科学的な裏付けがあったのです。
悪玉酸素を体の中でのさばらせないためにも、ごまを食生活の必需品にしたいものですね。
ごまがコレステロールを溶かすんですって!
魚より肉が好きで、トーストにバターたっぷり、生クリームのいちごショートケーキをペロリ!コレステロールはたまる一方です 。 コレステロールが垢の様にこびりついた血管はもろく、行く手には怖い脳卒中や心筋梗塞が待ち構えています。
同じあぶらっこいもの好きでも、いわしのように青身の魚や、ごまをよく食べる人は、コレステロールの少ない血管をしています。
食品に含まれる2種類の脂肪
食品に含まれる脂肪には2種類あって、1つは肉や乳製品の多い飽和脂肪酸。これがコレステロールの素。もう1つは「まぐろの目玉」で有名になったDHA、リノール酸などの名前でもお馴染みの不飽和脂肪酸。 こちらはいわば善玉で、やっかいなコレステロールを溶かし、体外へ押出してくれます。
この不飽和脂肪酸がごまやごま油には豊富に含まれているのです。ついでにいえば、コレステロールと体重は正比例。 たっぷりのごまでコレステロールを溶かすダイエット、これなら無理なくやせられそうですね。
ごまでカルシウム補給すれば性格だってまるくなる 。
あなたの周りに、ふだんからイライラして落ち着かず、小さなことにもすぐカッとするタイプの人はいませんか?
生まれつきと思われていた性格にも、実はカルシウム不足が大きく影響しているのです。
カルシウムは骨や歯の成長に欠かせない栄養素です 。
でもそれだけではありません 。神経や筋肉を正常に保つためには血液中に一定のカルシウム量が絶対不可欠で、これが少なくなるとイライラが昂じ、もっとエスカレートすると痙攣さえ引き起こしてしまいます。
経済大国になる以前の日本の食卓には、小魚や海草などの食品が豊富にありました 。 子供たちの身長は伸びましたが、骨の方は弱くなる傾向が出ています 。
100g中に1200mgという数字はちりめんじゃこの2倍で、牛乳の12倍 洗いごま大さじ約1杯分で牛乳1本分のカルシウムが摂取できます。
足りない鉄分ごまでしっかり! くすみ肌からお別れしましょう。
鉄分についても、ごまはマル優食品です。 100g中の鉄分量は、9.9mg 。 鉄分は、しじみや内臓類にも多く含まれていますが、日本人には不足しやすい栄養素です。
鉄分が不足してまっ先に起きるのが貧血。 なぜなら赤い血の素ともいえるヘモグロビンは、鉄分がなければ作れないようにできているためです。貧血ぐらいならそれ程気にしなくてもと思うのは? というのも、貧血には美容にも大々的にからんでくるからです。
内臓が悪いわけでないのにメイクを落とすと顔色が悪い、爪の色もどちらかといえば白い、年齢よりも老けて見られることが多い、これらの症状の多くは貧血が原因 、 血色のいい素肌があってはじめて、メイクがさえるというものです。
1日の鉄分所要量は10mg。 大さじ3杯のごまをたべればその4分の1は確保できたことになります。 クレオパトラにならって、ごまの美しさにさらに磨きをかけましょう。
快便生活は健康の源。ごまの食物繊維は見逃せない。
たかが便秘?いえいえ便秘になると腸内の細菌が正常な働きをしなくなり、悪玉菌が増えて大腸癌や大腸ポリープの原因になるとも言われています。便秘の解消には食物繊維が不可欠。食物繊維は水分を吸収して便を柔らかくし、便の量を増やしてくれます。
ごまには100gあたり12.6gもの食物繊維が含まれています。ごま以外の食物繊維の多い食品は、野菜や海藻類、芋類や豆類。
食物繊維にはいろいろな種類があり、それぞれ働きも異なるので多種類の食品からとる方がより効果的。ですから快便生活のためには食卓にごまを置き、何にでもパパッとふりかけることをお勧めします。
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