本当の美しさを求めてーかぐや治療院

2015/06/13(土)09:47

孤独と食事量と“グレリン”の関係

「友達がいない」「恋人がいない」「家族とは離れて暮らしている」…若者の間で急増する孤独。現代の医学では、孤独は一種の病気であるという考え方がグローバルスタンダードになりつつあります。 「独身女性の食生活」に孤独がどう影響しているかの研究は、米デラウェア州デラウェア大学の脳科学者Lisa Jaremka 教授率いる研究チームによって明らかになりました。 孤独と食事量の因果関係 被験者として42人の女性(平均53歳)たちに、まずは12時間の絶食を実施。お腹を空かした状態から一転、被験者たちは卵、七面鳥、ソーセージ、ビスケット、グレービーソースのお肉などを含む、およそ930カロリーものボリューミーな食事を一人ずつ摂取し、食事の前後に、それぞれの空腹レベルを記載してもらいました。さらに、食前、食後、2時間後、7時間後の計4回、被験者から採血を行いました。 胃から算出されるペプチドホルモン「グレリン」の濃度を採血した血液から測定することで、どのくらい女性たちが孤独にある状態で食事を摂取しているかが解明されました。 その結果、孤独感を感じていた被験者ほど、高レベルのグレリン値を示し食後もすぐに空腹感を感じていたことが判明。それも、肥満度を表わすBMI値が低い被験者、つまりは細身の女性にのみ、この傾向が表れたのです。 この事実から Jaremka 教授は、「空腹は孤独感と体重増加を結びつける可能性が高い」という見解を示しています。特に標準体型よりも細身の女性たちは、食べ過ぎによる健康への悪影響が懸念されるとも。孤独を感じている時ほど、食べ物に対する欲求が高まり、どこか満たされぬ思いが「食べ過ぎへ」と向かわせる原因であることが調査結果からも明らかになってきたのです。 グレリンは 胃から産生されるペプチドホルモンですが、下垂体に働き成長ホルモン (GH) 分泌を促進し、また視床下部に働いて食欲を増進させる働きを持ちます。 また、グレリンは、細胞のミトコンドリアを増やし、「強くする」と言います。 動物は自分でエネルギーをつくることができないので、食べ物を食べて生活しています。もし、体にエネルギーを蓄える機能がなければずっと食べ物を食べていなくてはいけません。しかし実際には食べたエネルギーをためておく能力を持っています。 実は、肝臓や筋肉、そして脂肪細胞にエネルギーをためているのです。 「インスリン」(膵臓に存在するランゲルハンス島のβ細胞から分泌されるペプチドホルモンの一種)が分泌されると、肝臓や筋肉、脂肪細胞にエネルギーをためるのですが、体で使う以上にたくさん食べることができた時は、余ったエネルギーを主に脂肪細胞にためます。脂肪細胞はいわば、「エネルギーの予備貯蔵庫」の働きをしているのです。 1、レプチン 「レプチン」という物質は人間の体が生きて行くのに必要なエネルギーの摂取と、そしてそれをどのように使うのかを調節しています。 脂肪細胞からレプチンが分泌されると視床下部で受け取られます。レプチンを受け取った視床下部は食欲を抑制します。 それと同時に交感神経というネットワークに作用して、肝臓や筋肉などに「体の中にあるエネルギーを消費しろ!」と命令を出します。つまり、食べる量を低下させてエネルギーが取り込まれるのを抑制し、さらにからだでのエネルギー消費をあげることで、体全体でエネルギーの過剰な蓄積を防ぐことができるのです。 しかし、過剰なエネルギーを摂取しすぎる、たとえば高脂肪食を食べ続けるとこのメカニズムに「ゆがみ」が生じてきます。促進される上に高脂肪食を食べ続けると、やがてレプチンが視床下部で効かなくなり逆に食欲が肉などでのエネルギー消費が低下し、糖尿病などの病気を引き起こす事態になってしまいます。 レプチンはこのようにして食べる量および、エネルギーの消費を調節することで体の中のエネルギーバランスを正常に保っています。他にもレプチンは様々な働きを持っています。例えばやせすぎると病気になりやすいと言われていますが、その原因の一つはレプチンが少なくなってしまい、免疫が低下するためだと考えられます。 2、オレキシン このオレキシンという物質はオレキシンニューロンとよばれる神経細胞から生み出される物質で、1998年に日本人がはじめて発見した物質です。そのオレキシンニューロンは視床下部に存在します。レプチンが摂食活動をおさえる働きをもっていたのに対し、オレキシンは食欲を促進する働きを持っています。また、オキシトシンは愛情を司るホルモンでもあります。 3、グレリン 睡眠時間が減ると食欲抑制物質レプチンが減って食欲亢進物質グレリンが増えるという研究結果があります。一つはスタンフォード大の発表で、5時間眠る人は8時間眠る人に比べて、なんと、血中の食欲刺激物質グレリンが14.9%も多く、食欲抑制物質レプチンの量は15.5%も少ないことがわかりました。 他にもオレキシンは睡眠と覚醒のコントロール、交感神経の活動を促進して体のエネルギー消費を促進するなどの機能を持っています。 実際に、オレキシンが視床下部で分泌されると、筋肉が血液からエネルギーの元である糖分を使うために取り込む速度が、最大で約3倍になるということが箕越先生達の研究の結果分かりました。このようにオレキシンは重要な役割を多く担っているので、体の中でつくられないとナルコレプシーという、突然眠ってしまうという症状や、肥満、糖尿病などを引き起こす原因になります。 ◎適切な睡眠時間を取ることはグレリン、レプチンやオレキシンのバランスの上で非常に大切です。 ペンシルベニア大学とワシントン州立大学で行われた実験では、4時間と6時間のグループはというと、日を追うごとに着実に身体機能が低下していきました。睡眠不足は「神経」の疲弊でもあります。 6時間以下の睡眠を毎日続けているのであれば、あなたの精神と身体能力は、2日間寝ないで過ごした後の状態と同じということになるのです。 ストレスや精神的変化などの脳の複雑な機能は、すぐに視床下部-下垂体に影響を及ぼします。視床下部が適切に働くように日常の環境を整えましょう。 閑話休題 「桂花」の香りはオレキシンの発現量を抑制する働きがあることが、大阪大学大学院の研究室の山本 隆教授が発見しました。「桂花」の香りは日本の「キンモクセイ」と異なりフローラルでやわらかい香りです。ダイエット効果と心的ストレス軽減効果があるといわれています。 烏龍茶【鳳凰単叢桂花香】30g 価格:1,200円(税込、送料込) にほんブログ村←ポチッとね 健康美人気ランキング 並べ替えのところでPVアクセス順をポチッとしてね。

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