健康でいたければ、食べたくないものを食べ、飲みたくないものを飲み、したくないことをしなくてはならない。
マーク・トウェインは健康になる方法を表題のように言っています。的を得た言葉だと思いませんか?現代人は深刻な栄養失調の状態です。人類の歴史から言いますとたった1万年前に農業が始まったのですが、それ以前はヒトは狩猟採集民で、果実と野菜と脂のない肉を食べていたと言います。穀物を食べたり他の動物の乳を飲んだりすることはめったになかったと言います。こういうわけでわれわれは、穀物や酪農製品のような農業が元になった食事にはまだよく適応しないのです。私たちの体は脂肪分の多い食事や薬や車やセントラルヒーティングなどの環境には適応しにくく、現代病の多くはこれらが原因ではないでしょうか?考古学的証拠によると、狩猟採集民であった祖先はがっしりとしていて筋骨たくましく、骨粗しょう症などには老年になってもかかっていなかったと言われています。新鮮な生の果実や、生のナッツ類、種子、葉、昆虫や脂肪の少ない野生の動物の肉を食べていたと言われています。そしていろいろな種類の植物を食べていたと言います。多くの植物はビタミンやミネラルを取るためだけではなく、予防薬や治療薬の元となる物としても食べられていました。わたしがこのブログで何度も申し上げていますように、健康を維持するためには、○○博士の言葉を鵜呑みにしないで、考古学(旧石器時代のヒトは何を食べていたのかなど)にも眼を向けてもっと総合的な観点に則って健康を考えていただきたいと思います。